授業論
毎朝のルーティンワークである渡り廊下でのあいさつ運動をしている時に、2年生の女子生徒が2人通りかかりました。 立ち止まって、ちょっとした雑談をしました。 その中で、こんな話をしてくれました。 「1年生の頃より、点数が上がりました」 「テストの点が…
昨日、長崎のピーススタジアムのこけら落としで福山雅治さんのコンサートが開催されました。 そのコンサートの最後で、ジャパネットの髙田社長が登場し福山さんとハグされたそうです。 その社長の父親である髙田明さんとジャーナリストと池上彰さんとの対談…
野口芳宏先生や深澤久先生の授業や授業記録を見ると教師自身が授業を楽しんでいることがわかります。 その楽しみとは、生徒とのやりとりやかけひきです。 授業では子どもの考えを 受け入れる 批判する 肯定する 否定する 拡散する 集約する 挑発する などを…
先週の金曜日に最後の授業を行った2年3組と4組から素敵なプレゼントをもらいました。 生徒ひとり一人のメッセージが綴じられています。 このメッセージの中で一番多かった言葉が「楽しかった」です。 ここから考えると,生徒たちは「楽しい」授業を求めてい…
先週の腰痛が再発しましたので,昨日の午後はベッドでゆっくりとしていました。 おそらく金曜日の少々ハードな散歩と4時間に及ぶ採点作業のせいかと思います。 こんなところにも老いを感じます。 さて,京都大学教育学部の黒田恭史先生がフェイスブックに,…
サークルの機関誌の原稿を書くために書斎で探し物をしました。 とりあえず,過去の週案(授業や日々の記録)をパラパラとめくっていると,こんなものを貼っていました。 保護者の授業参観の感想です。 授業参観の時は,「授業参観のしおり」を配付します。 …
今日の読売新聞の「新学力」で自由進度学習が紹介されていました。 「子ども自身が計画を立てて学習を進める。教員が主導し,子どもが受け身で教わる一斉授業とは大きく異なる」 と説明されていました。 また,教員の仕事は 「授業中にきれいにまとまった板…
社会科の授業では,教科書2ページの内容を教えています。 T出版社の歴史的分野の教科書では,次の4つの内容が2ページにわたり記載されています。 ➀17世紀から18世紀にかけてのヨーロッパの動向 ②市民革命に影響を与えた思想家(ロック,モンテスキュー,ル…
2年生では,日本地理を教えています。 さて,日本地理を教える時は,ほとんど同じ流れの授業となっています。 例えば,中部地方ではこんな流れです。 ①中部地方の面白クイズ ➁中部地方の地形(プリント作業) ③中部地方の気候 ④中部地方の産業 ⑤中部地方の暮…
36年の教師人生を振り返り、授業というものは、教師と生徒とのやり取りで作るものだと再認識しています。生徒に問いを投げかける。生徒の言葉を受け取る。生徒の言葉を集め、まとめる。生徒をほめる。しかる。励ます。生徒のつぶやきに耳をすます。生徒の表…
社会科の授業では,全員参加をさせるために50分間に ①知識をしっかりと教える ②作業や活動をさせる ③思考を促す ④意見を交流させる ⑤楽しい 場面をできるだけ取り入れています。 こうすることで,単調な授業ではなく,スピードやテンポが生まれます。 今日の…
金曜日の道徳授業で観て欲しかった部分は,生徒とのやりとりです。生徒の意見を受け止め,他の生徒へ広げつなげていくところです。いろいろな研究授業を見てきましたが,指導案通りに進めていくことばかりに専念してしまい,肝心の生徒の意見を授業にうまく…
「教師のチカラ47号」(日本標準)を読み終わりました。今回の特集は,特別支援教育でした。勉強不足を痛感しましたので,特集については何も書けませんが,一番印象に残ったのは,鈴木健二先生のあとがきです。 「私たち教師がやるべきことは,授業の質を高…
今日の2年生の社会科は「シラス台地の農業」を扱いました。その中で気なった部分を2つ紹介します。 ①シラス台地とシラスの画像をテレビで見せた後で,次の発問をしました。 〇「シラスとは白砂と書きます。つまり,白い砂のようなものです。では,砂場に水…
今朝の読売新聞の社説にデジタル教科書について書かれていました。 「紙と活字が人間形成の基本だ」というタイトルでした。 私はデジタル教科書を使った授業をしたことがありません。 未だに紙の教科書を使った授業をしています。 ですから,まずは教科書研…
2年生の歴史の授業で明治初期の政治を教えています。歴史の単元の中で教えることが一番難しいと感じているところです。幕末から明治にかけて歴史が大きく変わるところで小説などでは面白いものが多いのですが,いざ教科書で教えるとなると難しいのです。生徒…
昨日,初任者が1年2組で行った道徳授業を参観しました。 放課後,授業研究が行われていましたが,私は不参加でした。 いろいろと言うよりは,授業の実際を見せることで,学びが深まると考えたからです。 ということで,初任者が使った教材と別の教材を組みあ…
授業参観では,毎回,保護者向けの「授業参観のしおり」を配布しています。 昨日の授業参観でも「しおり」を配布しました。A4で3枚程度のものです。 1枚目の内容は以下の通りです。 1 単元名 2 目標 3 授業の方法 4 授業参観の視点(授業の評価視点)…
全国学力調査や県学力調査の結果が出ると,自分の学校や市の平均点が気になる人がいます。点数ばかりにこだわると大切なことを見失いがちです。 点数ばかりにこだわると「あと2点上げましょう」とか「あと1問正解で平均点にのってきます」という話になりま…
先日の市教委計画訪問で管理職からの伝達指導がありました。こんな内容です。①授業の「ねらい」と「まとめ」をしっかりと板書すること。②ICTを活用すること。こういったことではなく,生徒の実際で授業を評価して欲しいと考えています。例えば,山中の社…
今日は,熊本の豪雨のニュースをずっと見ていました。 熊本には知り合いの先生がいますので心配です。大丈夫でしょうか。 いつもの土曜日ならば,部活動にいきますが,テスト前で休みですから割とゆっくりとした朝でした。 午前中は,「授業論」をテーマにし…
野中信行先生のブログ「風にふかれて」に私の社会科授業に対する考え方や具体的な実践例を紹介していただきました。 現場で考え現場で実践を重ねてきた結果がこのような授業になりました。 野中先生の「みそ汁・ご飯授業」や中村健一先生の実践を自分なりに…
全員参加の授業づくりを行っています。 勉強が苦手な生徒も楽しく参加できるような工夫を取り入れています。例えばこんなことです。 ①授業を10分の5セットとして考えて,いろいろな課題を与えて,その都度一人一人を評価しています。 ②誰でもできる課題を…
今朝の読売新聞に「AIに負けない子供を育てる」の新井紀子さんの記事が掲載されていました。 これを読んで,学力向上のカギは「読解力」にあることを再確認しました。 特に印象に残ったのは,この部分です。 〈引用始まり〉 「語彙の量,書く速さ,ノートの…
内外教育(2月14日 時事通信社)の巻頭論文で,国立教育政策研究所の菱村幸彦氏が,日本の読解力の低下について,このような考察をされていました。以下引用です。「その原因の1つに日本の生徒のコンピューター画面での長文読解に不慣れがあったとみる。 O…
朝,あいさつ運動をしていると一人の女子生徒が駆け寄ってきてプリントをくれました。 それは,昨日行った道徳授業の保護者コメントを記入したものでした。 道徳授業をきっかけにして「勇気」について親子で話し合い考えたのでしょう。「勇気」についてしっ…
教師は,ある程度の経済力があり,ある程度の大学を卒業して,難しい採用試験を合格した人が多いと思います。 ということは,ある程度,学力が高い人間だと言っていいでしょう。 自分が分かる人間ですから,分からない生徒の気持ちが分からないのではないで…
県教育委員会の研修たよりが届きました。 その中に,「思考力・判断力・表現力等の育成につながる問いについて」という特集が ありました。 問いの性質として,「問いは,生徒の認識を確かなものにし,思考を広げたり深めたりする機能をもっています。」と書…
本日,「小六教育技術2/3月号」(小学館)が献本で届きました。 パラパラとめくっていくうちにあるページで手が止まりました。 それは,「転換期の今,有田和正実践から学ぶべきもの」という特集記事です。 私も社会科教師の端くれですから,有田先生の凄…
「生徒が主体的に対話的に活動する授業」という文があります。 この目標にある3つの語句を考えてみます。 ①生徒が主体的に活動する授業 「主体的」とは,広辞苑によれば 他のものによって導かれるのではなく,自己の純粋な立場において行うさま。 この意味…