半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

教育観

5744 効率と幸福

読売新聞の「余白のチカラ」という特集を毎回,興味深く読んでいます。 2月11日の第1回では,岩手県で古民家民宿「苫屋」を経営する坂本久美子さんが紹介されていました。 この「苫屋」の特徴は,宿泊予約は手紙かはがきで行うしかないということです。 電話…

5191 古い本から学ぶことも大切

雨の休日。 外出せずに書斎の整理を行いました。 整理の途中で,昔読んだ本をペラペラとめくってみるといくつかの文章に目が留まりました。その2つを紹介します。 ①「間違いだらけの教育論」(諏訪哲二 光文社新書 2009年)より引用 「勉強するということは…

5180 生徒の目線で

昨日の備品整理で3階からゴミ倉庫まで20往復した結果,足の筋肉痛がひどくてゆっくりと歩かなければならないほどです。床にあるものを拾うことも時間がかかります。筋肉痛がすぐに表れるぐらいに若いのでしょうか。 閑話休題。 ウォルト・ディズニーがアメリ…

3667 弱い子も強い子も

国立教育政策研究所長の浅田和伸さんが,「内外教育」(2021年7月2日)こんな記事を書いてました。 「定年間際になって,自分はこの職業を通じて何を一番したかったのだろうと考える。立派な理想とかではない。子供の苦しみ,悲しみ。その子自身が受けるいわ…

4585 教師の顔が見えるような努力が必要

コロナの影響で,授業参観が中止なりました。通常であれば,4月,6月(全学級道徳授業公開),7月の3回実施されていたところです。この影響で,保護者に教師の顔が見えなくなっています。自分の子供がどんな教師から教えてもらっているのかが分からないので…

4512 ゆっくりあるきたい

今日は,1日休みです。ベランダに出て,風景を眺めながら,こんなことをふと考えました。 毎日の空き時間は1時間程度。昼休みは,ノートチェック。放課後は,生徒指導や会議や部活指導。土曜日も部活指導。練習試合や公式戦があれば1日がかり。中学校教師は…

4484 足と脳

校長から令和3年度の校内人事の話がありました。所属学年が決まりましたので,4月からの1年間の作戦を練っています。この1年間で生徒をどうやって成長させるか,どうやってゴールに向かわせるか,そして,どんなゴールにするのか,定年まで2年ありますが,心…

4476 第3回学年レク大会

昨日4・5校時を使って,学年レクでドッジボールとドッジビーをミックスしたものを行いました。「幸動貯金」の3つ目のビンが一杯になったご褒美です。本来ならば,仲間とのつながりを大切にする行事を仕組んでいくことが大切なのですが,新型コロナの影響で…

4420 「郷土観」

月曜日に公開する道徳授業の指導略案が完成し,昨日,全職員へ配布しました。 初任者が使った教材をアレンジし違う道徳授業を創りました。内容項目は「郷土愛」です。 道徳授業を創る時に最初にすることは,扱う内容項目について自分なりに深く考えることで…

4334 言葉にこだわる

昨晩の「佐世保教師塾」でN先生が言葉の意味を自分なりにどうとらえているかという話をしました。 教育業界用語を自分の言葉で説明してみようという演習もありました。 例えば,「個性」,「グローバル化」「国際社会的」などです。 これらの言葉は,学習指…

4178 夏休み明け初日の大切さ

今日から学校が再開しました。教室にはエアコンがあるため涼しいですが,マスクで口元が蒸れて話づらいことこの上ない。いきなり2時間授業でしたが,何とか無事に終えることができました。 肉体的にも精神的にも非常に疲れたので,部活は途中まで見て早めに…

4171 テレビのMCから学ぶ教師像

お笑い芸人の千原ジュニアさんのトーク番組をYouTubeで見ていると,こんな話をしていました。 「バラエティ番組でMCを務めるためには,サッカーをやっておく必要がある。 明石家さんまさんもサッカー経験者。 サッカーは全体を見渡しながら進めていくことが…

4161 すべては「信頼関係」

野口芳宏先生は,教育が成立する条件として,「信」「敬」「慕」を挙げられています。特に大切である「信」について,こう説明されています。 「信」 教育は信じ合う間柄においてのみ成立する。不信感を持つ人の言葉に耳を傾ける者はあるまい。教育はまず信…

4157 戦争とは

今日の職員会議で「8・9平和集会」についての提案がありました。 長崎原爆投下の日を登校日として,生徒と共に平和について考えることを目的としたものです。この平和集会を迎えるたびに,「平和」や「戦争」や「命」や「死」について深く考え,生徒にどうや…

4102 授業,授業でいいのか

長期休業が終わり学校が再開して,ちょっと力を入れていることが2つあります。 1つは,学校が楽しいと思わせることです。 2つは,仲間がいて良かったと思わせることでです。 この2つのことを常に意識しています。 授業中に必ず笑いが起こるように仕組ん…

4098 掲示物の指導

新しい掲示物ができました。 月ごとに各学級が季節にあった掲示物を作成することになっています。 整備美化担当ですから,2年3組の生徒に出来上がった掲示物を見せにくるように言っておきました。 ややもすると,生徒の作品(ポスターや書写など)を指導も…

4079 学びの礼儀

道徳の教科書が少しでも楽しくなるようにと考え作った「道徳プチ教材」ですが,今のところ1年生が18本,2年生が15本,3年生が10本できました。 臨時休業になって時間的な余裕があったからこそできたことだと思います。自分自身,道徳授業をつくる上での大き…

4031 突然の悲報

午前中の部活が終わり,職員室に戻って志村けんさんの突然の訃報に驚きと悲しみをひきずった1日でした。学年末休業は明日までですから,この2日で来年度の準備をしています。どの学年,どの分掌になるか確定はしていませんが,おおよそ,そうなるだろうと考…

4010 3月2日の記事の続き

卒業式が簡素化されて,卒業生とその保護者と教員ということになりました。 そのことについて,3月2日の記事に書いたことの続きです。 あのバタバタした日々のせいで,生徒のことを真剣に考えた教師がどれぐらいいたのでしょうか。 もちろん,生徒の安全が一…

3984 ある意味,感性

昨年の学年忘年会で撮影したトイレのポスター。 道徳ネタとして使えるかどうか迷ったら撮影します。 迷うということは,気になったということですから。 この気になるという部分がある意味私の感性だと思っています。

3922 時間配分を変える努力

一昨日の続きです。「時間配分を変える」ことで,人は変われるについての私の考えです。学校現場の教師にあてはめてみます。教師はなかなか変れない人間だと思います。その教師が変わるためには,①朝から,挨拶運動に立ってみます。→生徒の情報が得られます…

3905 マニュアル教師

「内外教育」(11月1日 時事通信社)に「マニュアル先生」というタイトルで児島邦宏先生の記事が掲載されていました。 <引用始まり>「マニュアル時代,コピペ時代の教師だった。そこには,教師観,指導観,児童観という「観」が欠落していた。自分なりの「見…

3717 学年主任の重要性

学期の途中で教務主任を担当してから,学級担任をしていません。そのかわり,教務主任の経験も10年,学年主任の経験も10回をこえました。この経験の中で,学年主任のチカラがいかに大切であり重要であるかを実感しています。学年主任を腰掛け程度に捉えてい…

3702 学年懇談会をどうとらえるか

本日,今年度初めての授業参観と学年懇談会がありました。 授業参観については,FBに書きましたので,ブログでは学年懇談会について書きます。 従来の学年懇談会の主な流れはこんな感じだったと思います。 ①保護者の学級委員の紹介 ②学年担当者の自己紹介 …