半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

働き方改革

5804 中教審素案に思うこと(その1)

19日に,文科省の中教審で教員の働き方改革をすすめる素案が発表されました。 そのポイントが,読売新聞に掲載されていましたので,中学校教師としての考えを書いておきます。 ①すべての教員の残業を45時間以下にする。将来的には月20時間を目指す。 →情報セ…

5744 効率と幸福

読売新聞の「余白のチカラ」という特集を毎回,興味深く読んでいます。 2月11日の第1回では,岩手県で古民家民宿「苫屋」を経営する坂本久美子さんが紹介されていました。 この「苫屋」の特徴は,宿泊予約は手紙かはがきで行うしかないということです。 電話…

5714 年間総授業時数の削減

松尾英明先生がフェイスブックで紹介していた日本教育新聞の記事からの引用です。 〈引用始まり〉 過去5回の改訂の中で、現在の小学校の標準授業時数が最も子どもの生活や学びの充実に適していない、と考えている教員が多い―。東京学芸大学の大森直樹教授(…

5414 学校って変わらない

今日の午前中は,今年度最後の職員会議がありました。学年,教科,分掌からの反省と次年度への確認をしました。 その中で分掌について意見を言いました。 こんな内容です。 ①各学年に分担された分掌の数は36個,一人当たり7個の分掌を担当している。 ➁これ…

5322 働きがい改革

今日の読売新聞の社会面にこんな小見出しがありました。 「中学教員5割 残業上限超」 文科省の調査結果では, 月45時間~80時間の残業をしている教員が40%,80時間~100時間が13.7%でした。 おそらく,これも正確な数字ではないと思います。 例えば,土日…

5010 「働きやすさ改革」を!

今日の職員会議は,来年度から始まる人事評価制度についての説明でした。目標管理シートの時も感じましたが,数値目標を設定することに違和感を覚えました。例えば,「実力テストで60%以上の生徒に平均点以上をとらせる。」という目標でいいのでしょうか。…

4643 仕事別割合を考えてみた

昨日から,コロナ対策として以下の仕事が増えました。 〇7:30~8:15 登校してくる生徒に手指の消毒,検温 つまり,勤務時間前に,多くの職員が働いています。 その後は,通常通りに授業を行っています。 簡単に言えば,毎日が7時間授業をやっている感覚で…

4578 定時に帰宅

現在,テスト期間中です。ということで部活動も休みですから,定時に帰宅しています。中学校教師にとって,自分の時間が持てる貴重な期間です。私は5時過ぎに帰宅すると,アイスコーヒーを飲みながら読書をしています。現在,何回もチャレンジしていますが,…

4577 たった1回の評価で

職員会議で通知表が議題に上がると必ず出てくる意見は,以下の3つです。 ①所見を書く回数を減らしてほしい。 ②所見を書く欄を小さくしてほしい。 ③道徳科の評価文を書く回数を減らしてほしい。 つまり,生徒を評価する文章をできるだけ書きたくないというこ…

4114 文科省,スマホ容認(マジか!)

今朝の読売新聞に「中学スマホ持ち込み容認」という見出しが1面に掲載されていました。これを見たときに「また仕事が増えるなあ」と思いました。実際,市教委から降りてきた時にこんな仕事が増えるだろうと予想してみました。 ①保護者向けのプリント作成(…

4058 部活動から解放された日々

内外教育」(令和2年4月7日)より,内田良先生(名古屋大学大学院准教授)の記事を紹介します。〈引用はじまり〉今回の臨時休業は少しばかり,多忙な日常から教師を解放した。児童の受け入れを行った小学校教師が「学校に来ている子どもが,本当にかわいくっ…

3964 現場教師の働き方改革論

企画委員会で,教頭から「働き方改革」の具体的な取り組みについて意見を求められました。 教頭からは,自学ノートの点検や連絡帳の記入などを削減してはどうかという意見が出ました。それに対しての私の意見です。「個々の教師は生徒のために良かれと思って…

3668 横浜市の働き方改革

昨日,「ビュー21」(ベネッセ)が届きました。 この小冊子の特集として,「創造的働き方改革のすすめ」があります。 今回は,横浜市の取り組みが紹介されていました。 横浜市の施策と本市の施策を比較してみたいと思います。 ( )は,横浜市の実施開始の年…

3669 長時間労働が問題なのか④

文科省が教師の長時間労働を改善するために3つの提案をしていましたが,3つともうまくいきそうにありません。 その理由は,長時間労働が問題ではないからです。 教師に限らず,好きなことや明確な目的意識をもって取り組むことは,長時間であっても納得いく…

3664 問題は長時間労働なのか①

年に4回送られてくるベネッセの「ビュー21」の連載記事に,「創造的働き方改革のすすめ」があります。 この中で,文科省の学校業務改善アドバイザーがこのようなことを書かれていました。 ①授業準備を生産的に行えるよう指導案や教材を共有 ②学校教育目標に…

3604 部活未亡人

10月2日付けの「内外教育」のラウンジというコーナーに「家庭問題としての部活動」の記事がありました。 ここでは,部活動問題を働き方改革として受け止めていない現場教師が多いということが書かれていました。 確かに,職員室を見渡すと部活動が好きで熱心…

3509 働き方改革③

昨日の続きです。C「教師の業務だが,負担軽減が可能な業務」 ①給食時の対応 ②授業準備 ③学習評価や成績処理 ④学校行事の準備・運営 ⑤進路指導 ⑥支援が必要な児童生徒・家庭への対応 では,実際はどうでしょうか。①基本学級担任ですが,私は準備中に見回り…

3508 働き方改革②

昨日の続きです。B「学校の業務だが,必ずしも教師が担う必要のない業務」 ①調査・統計などへの回答 ②児童生徒の休み時間における対応 ③校内清掃 ④部活動では,実際はどうでしょうか。①主に教頭がやっていますが,教科や校務文章に関連するアンケートがまわ…

3507 働き方改革①

ベネッセが発行している「VIEW21」の2018年1号に「創造的働き方改革のすすめ」という連載が掲載されていました。(担当は文部科学省学校業務改善アドバイザーの妹尾昌俊さん) その中に,業務軽減を考える際に,参考となる業務分類の考え方について,以…