半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4647 知識が身についていないと

今日の2年生の社会科は「シラス台地の農業」を扱いました。その中で気なった部分を2つ紹介します。
①シラス台地とシラスの画像をテレビで見せた後で,次の発問をしました。
〇「シラスとは白砂と書きます。つまり,白い砂のようなものです。では,砂場に水を撒くとどうなりますか?」
3名を指名しましたが,正解は出ませんでした。
②「シラス台地は,水を通しやすく,崩れやすいため水田には向いていません。」
作業 「では,どんな農業がさかんか教科書で調べてノートに書きましょう。」
全員が書いたことを確認した後で,次の発問をしました。
〇「畜産業とは,どんな農業ですか?」
3名を指名しましたが,説明できませんでした。
この2つから,知識がしっかりと身についていない生徒がいることが分かります。そうなると,教科書に出てくる社会科用語が分からないまま授業を受けていることになります。
ですから,今までは,説明をする時は,3学年下に教える感じで説明をしてきました。つまり,
中1であれば,小4。
中2であれば,小5。
中3であれば,小6。といった感じです。
しかし,これでも理解できてるか不安になりました。
小学校で学習したことを知識として身につけている生徒がどれぐらいいるのでしょうか。
中学校の社会科の教科書通りに教えても,理解できるはずがありません。
まして,主体的・対話的で深い学びなどできるはずがないと思うのです。
私の授業のやり方や説明がまずいのでしょうか。