半径3mの教育論

〈教育雑感編〉

教育論

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6736 AIは道具

今日の読売新聞特集記事「AIと人・中小企業・投資から考える 時代を読み解く3つのヒント」の中にあった、本山智之さんの言葉が印象に残りました。 〈引用始まり〉 AIは人が目的を持って使う道具であり、どう使うかも人が考えることが重要だ。 (豪雨災害を…

6644「百聞不如一見」は本当に正しいのか

ICT機器が教育現場で広く使われるようになりました。 デジタル教科書では、収録されている画像を拡大できたり、動画もワンクリックで提示することができます。 例えば、第1学年の地理的分野の学習内容である「世界の宗教」では、1分弱の動画を見せることで…

6593 S学園通信より

N高校の同級生だったJくんが出身高校の校長で退職し、現在は私立のS学園の校長としてがんばっています。 そのJくんが、S学園通信(令和8年4月10日)でこんなことを書いていました。 〈引用始まり〉 人工知能(AI)による出力が世の中にあふれ、と…

6586 謙虚にまつわる3つの話

今回は謙虚にまつわる3つの話です。 1つ目。 現在勤務している中学校の生徒会スローガンは 「リスペクト~挑戦と謙虚~」です。 今まで、いろいろな生徒会スローガンを見てきましたが、「謙虚」という文言を見たのは初めてでした。 2つ目。 私が30代後半の頃…

6444 ハルシネーション

最近、ハルシネーション(hallucination)lという言葉を知りました。 これは、生成AIが事実に基づかない情報を作り出すことを言うそうです。 つまり、生成AIがうそをつくこともあるということです。 このハルシネーションについて、「内外教育」(2025年12月…

6419 試行錯誤の重要性

芸術家であり東京学芸大学学長である日比野克彦さんが、今日の読売新聞「学ぶ育む」でこんなことを言っていました。 〈引用始まり〉 芸術は「分からない」ということを許容できる。数秒で答えにたどり着けるAIは便利で、試行錯誤の課程を省略したくなるのは…

6375 教育経済学 

今日の読売新聞の「あすへの考」で神戸大学の佐野晋平教授へのインタビュー記事が掲載されていました。 佐野先生の専門は「教育経済学」というものです。 教育効果を根拠を科学的に測定するという難しそうな学問です。 教育の効果の一つに子供の成長がありま…

6374 尾﨑春樹さんの言葉 

「内外教育」(2025年10月17日)の巻頭で目白学園理事長の尾﨑春樹さんが、「やる気と記憶力を高める曼荼羅その3」と題した論文を書かれています。 その中で気になった部分を紹介します。 〈引用始まり〉 自制心、意欲や忍耐力など(非認知能力)を高める取…

6360 情熱が削られていく

教師を取り巻く環境の変化で教師の情熱が削られているように感じます。 何でもやりすぎるとたたかれてしまいます。 そのため、生徒に全力で向かっていく教師が減っていっています。 生徒の個性は尊重されるのに、 教師の個性はあまり尊重されていないように…

6330「個別最適化」と「多様性」

これからの学校教育は、「個別最適化」「多様性」がますます重要事項となります。 文科省の資料によれば、小学生全体を1学級(35人)に置き換えて考えると 〇学力が低い…12.5人 〇不登校傾向…4.1人 〇学習面・行動面に困難がある…3.6人 〇日本語があまり話…

6300 学びを伝えていく

「野中信行の最終講義~困難な現場を生き抜く教師の超仕事術~」(東洋館出版社) 野中先生から頂いた本を読み終わりました。 野中先生の教師人生の集大成と言える素晴らしい内容でした。 生徒をよい方向へ変えるためには、自分で考えることの大切さを再確認…

6274 実在するモノから学ぶ

今日の読売新聞「知の館」(全国の大学図書館を紹介する記事)に日比野克彦さんの話が紹介されていました。 日比野さんは、段ボールアートで有名な芸術家で、何となく糸井重里さんと同じ匂いがする人だと認識していました。 しかし、現在は、東京芸術大学の…

6079「4714」

今日の読売新聞に教員不足の記事が掲載されていました。 全日本教職員組合の調査では、昨年10月時点での教員不足は4714人だということです。 小学校では2241人 中学校では1294人 高校では383人 特別支援学校では506人 となっています。 現在勤務している学校…

6025 指導か支援か

随分昔のことですが、ある先輩教師からこんなアドバイスをされました。 学習指導案ではなく、学習支援案を書くことが大切だ。できれば、生徒一人一人にあうような個別支援案を書くほうが望ましい。 当時は、「指導」ではなく「支援」という言葉を使うべきだ…

5939 型にはめる

先日読んだ「教えるということ」(出口治明 角川新書)からの学びです。 この本の中に出口さんと北海道にある立命館慶祥中高校の校長である久野信之さんの対談が紹介されていました。 久野さんの話です。 〈引用始まり〉 最初に型にはめないと、戻りようがな…

5897 斎藤秀雄の教え

「内外教育」(2024年7月5日)に辰野裕一さんが,指揮者・教育者の斎藤秀雄氏について書かれていました。 斎藤秀雄氏は,小澤征爾氏を育てたことで有名です。 小澤氏は,斎藤先生についてこう語っていました。 「斎藤先生は,僕たちにしっかりと基礎を入れ,…

5784 理想と現実の隔たり

今日の読売新聞に熊本大学准教授の苫野一徳さんの記事が掲載されていました。 苫野さんの発言は気になっていたので2冊の本ほど読んできました。 この記事の中で苫野さんは,こんなことを言っています。 〈引用はじまり〉 北欧や西欧などの多くの学校では,一…

5744 効率と幸福

読売新聞の「余白のチカラ」という特集を毎回,興味深く読んでいます。 2月11日の第1回では,岩手県で古民家民宿「苫屋」を経営する坂本久美子さんが紹介されていました。 この「苫屋」の特徴は,宿泊予約は手紙かはがきで行うしかないということです。 電話…

5434 ブラックジャック教員

教員不足に歯止めがかからない現状を打破するために,いろいろな施策をしている自治体が出てきています。中には,教員免許を持たなくても社会人教員として採用するというものも始まるそうです。教員不足がここまで深刻になった原因は,教員の待遇改善をして…

5191 古い本から学ぶことも大切

雨の休日。 外出せずに書斎の整理を行いました。 整理の途中で,昔読んだ本をペラペラとめくってみるといくつかの文章に目が留まりました。その2つを紹介します。 ①「間違いだらけの教育論」(諏訪哲二 光文社新書 2009年)より引用 「勉強するということは…

4991 教育の急激なデジタル化を憂う

今日の読売新聞は,なかなかいい記事があり,すぐにノートに書きだしました。 1つは,「ONLINEシンポジウム 教育の急激なデジタル化の問題を考える」です。 この中で,メモした部分です。 ①ミシェル・デミュルジェ氏の言葉「教師への投資を犠牲にしてデジタ…

4619 教師の喜びはこんなところにもある

9月頃から遅刻や欠席が増え,学校に来ても保健室にいることが多くなった女子生徒がいます。授業中も意欲がなく元気もありませんでした。気なって声をかけて励ましていましたが,なかなか改善しませんでした。そこで,10月に担任と一緒に両親と面談しました。…

4585 教師の顔が見えるような努力が必要

コロナの影響で,授業参観が中止なりました。通常であれば,4月,6月(全学級道徳授業公開),7月の3回実施されていたところです。この影響で,保護者に教師の顔が見えなくなっています。自分の子供がどんな教師から教えてもらっているのかが分からないので…

4484 足と脳

校長から令和3年度の校内人事の話がありました。所属学年が決まりましたので,4月からの1年間の作戦を練っています。この1年間で生徒をどうやって成長させるか,どうやってゴールに向かわせるか,そして,どんなゴールにするのか,定年まで2年ありますが,心…

4412 指導案に押印

来週行われる道徳研究授業の指導案が配布されていました。 ふと疑問に思ったことがあります。 それは,授業者名に押印されていることです。 今までに配布されてきた指導案もすべて押印されていました。 私は,指導案に押印はしません。 どうして,指導案に押…

4388 学びが深まるサイクル

「教師のチカラ44号」(日本標準)が届きました。パラパラとめくってちょっとだけ読んでみました。特に興味を持ち他の教育雑誌と大きく違うと感じた点を紹介します。 道徳授業実践の紹介について,深澤久先生や羽鳥悟先生などがコメント書かれています。普通…

4364 今こそ問われる校長の力量

今日は,朝から昼過ぎまで部活動の練習試合でした。 相手校の先生と雑談中の話題が,管理職のことでした。 コロナの影響で今年ほど校長の決断が注目される年はなかったと思います。 ということは校長の力量が試されたということです。 特に修学旅行や合唱コ…

4334 言葉にこだわる

昨晩の「佐世保教師塾」でN先生が言葉の意味を自分なりにどうとらえているかという話をしました。 教育業界用語を自分の言葉で説明してみようという演習もありました。 例えば,「個性」,「グローバル化」「国際社会的」などです。 これらの言葉は,学習指…

4161 すべては「信頼関係」

野口芳宏先生は,教育が成立する条件として,「信」「敬」「慕」を挙げられています。特に大切である「信」について,こう説明されています。 「信」 教育は信じ合う間柄においてのみ成立する。不信感を持つ人の言葉に耳を傾ける者はあるまい。教育はまず信…

4152 反省だけならサルでもできる

いよいよ8月1日から夏休みに入ります。 31日が前期前半(2学期制のため,妙な言い回しになっています)の最終日となります。 ということで,この日からいろいろな部会が開催されます。学年部会,教科部会,分掌部会などです。 やることは,前期前半の反省と…