県教育委員会の研修たよりが届きました。
その中に,「思考力・判断力・表現力等の育成につながる問いについて」という特集が
ありました。
問いの性質として,「問いは,生徒の認識を確かなものにし,思考を広げたり深めたりする機能をもっています。」と書かれていました。
また,良質な問いへのヒントとして,次の5つが挙げられていました。
①既習内容や日常生活との関連性に気づかせる
②生徒の疑問から出発する
③他にも応用できる方法を学ばせる
④答えが1つに定まらない発問で,多様な思考を促す
⑤思考や探究の継続を促し,次の活動へ発展させる
読んでいくと,分かったようで分からない記事だと思いました。もっとズバリと言って欲しかったです。
野口芳宏先生は発問について,次のように書かれています。(『発問の作法』学陽書房より引用)
〈引用始まり〉
発問とは,理解状態(正解)を把握している教師が,子どもの潜在的な「不備・不足・不十分」を顕在化し,正しい理解に導くために,問いのかたちをとって指導する教育技術の一つです。
また,よい発問の条件とはについて,次の6つを挙げられています。
①明快であること
(問いは単純明快,解は多様複雑,が好ましい)
②やや難問であること
(生産的思考が学力を伸ばす)
③すっきりとわかったと思えること
(読み取りで「解は人それぞれ」は誤り
④充実感,満足感が得られること
(教師のリードが子どもの読みを深める)
⑤発問相互に系統性があること
(系統的な発問は授業をドラマにする)
⑥多様な反応があること
(問いは単純,答えは多様,が良問)
〈引用終わり〉
ここまで書いてきて,発問が本当に奥が深く難しいと改めて思いました。
もっと発問について学ばなければいけません。