半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4378 「ええー,先生もう終わりですか!」の授業

全国学力調査や県学力調査の結果が出ると,自分の学校や市の平均点が気になる人がいます。点数ばかりにこだわると大切なことを見失いがちです。
点数ばかりにこだわると「あと2点上げましょう」とか「あと1問正解で平均点にのってきます」という話になります。
また,「めあて」や「まとめ」を書くこと,主体的で対話的で深い学びの授業など形式的な授業が強調されてしまいます。
カタチばかり整えることが本当に必要なのでしょうか。
しかし,授業とは,分からない生徒を分かるようにすること,できない生徒をできるようにすることなのです。
野口芳宏先生は,授業の目的は,「向上的変容の連続保障」だと断言されています。
テストの点数を上げることだけに目を向けるのではなく50分の授業で生徒全員が変容しなければならないのです。
こうすることで,生徒はわかる喜びやできた喜びを実感して,授業がますます好きになるのです。
授業の最後あたりで生徒から「ええー,もう終わりですか!」という声が出るような授業づくりをしたいものです。