半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5704 自由進度学習

今日の読売新聞の「新学力」で自由進度学習が紹介されていました。

 

「子ども自身が計画を立てて学習を進める。教員が主導し,子どもが受け身で教わる一斉授業とは大きく異なる」

と説明されていました。

 

また,教員の仕事は

「授業中にきれいにまとまった板書をすることでも巧みな話術で子どもたちを引き付けることでもない。(中略)学習環境を整えておくことだ。授業中は各教室を見回り,学習の進み具合を確認する。」

とあります。

 

まさに子ども中心の授業(学習)で,教師はコーディネーターです。

この記事から,子どもが主体的に学習している様子がうかがえました。

 

しかし,この「自由進度学習」に対して両手を挙げて賛成できません。

若手教師が飛びつくと,大やけどをしそうな気がするからです。

教育技術をしっかりと身につけ,教育哲学を持ち,授業力がある教師だからこそできると思います。

生徒の学びのモチベーションが持続していないとできません。

教師と子どもの学びの土台ができていれば「自由進度学習」は可能だと思います。

また,教師の事前準備がとても多くなるように思います。

 

いまだに一斉授業をやっている昭和の教師は,流行の教育に対する警戒心が強いのです。

さて,本当に「自由進度学習」が全国に広がっていくのでしょうか。