半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5322 働きがい改革

今日の読売新聞の社会面にこんな小見出しがありました。
「中学教員5割 残業上限超」
文科省の調査結果では,
月45時間~80時間の残業をしている教員が40%,80時間~100時間が13.7%でした。
おそらく,これも正確な数字ではないと思います。
 例えば,土日の部活の大会で,8時間以上働いている教員がいます。しかし,これを正直に計上している教員がどれぐらいいるのでしょうか。100時間を超えると管理職との面談があるので,面倒くさいと思ってるからです。また,管理職の立場としては,超えさせぬように指導すべしと言われているはずですから,これもまた,100時間を超えて欲しくないと思っているのではないでしょうか。
働き方改革」は長時間勤務や業務内容を少なくすることばかりが注目されていますが,楽しくやりがいのある仕事であれば,ある程度の長時間も苦にはなりません。
必要なのは,「働きがい改革」だと思っています。
自由な授業ができる職場,学びたくなるような校内研修,授業や生徒について仲間と意見を交換する,たまには議論をする。放課後遅くまで次の日の授業の準備を仲間とする。先輩教師に相談する。同年齢の教師同志で学び合いをする。
そんな空気を作っていくことで,教師を志す若者が増えてくるのではないかと思います。
働き方改革」ではなく「働いがい改革」こそが大切なのです。