半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4577 たった1回の評価で

職員会議で通知表が議題に上がると必ず出てくる意見は,以下の3つです。
①所見を書く回数を減らしてほしい。
②所見を書く欄を小さくしてほしい。
③道徳科の評価文を書く回数を減らしてほしい。
つまり,生徒を評価する文章をできるだけ書きたくないということです。
これらの意見が出る理由は,文章を書くことが大変だからです。
現在,本市は前期と後期の2学期制をとっています。学級担任の仕事を減らすために所見を前期は書かずに,後期(つまり3月)だけ書く学校があります。
たった1回の評価文で生徒は勉強をがんばろうと思うのでしょうか。
たった1回の評価文で生徒と教師の関係は良好になるのでしょうか。
たった1回の評価文で保護者は学校や教師とのより良い関係を作ろうと思うのでしょうか。
生徒を成長させるためには,できるだけ評価の回数が多い方がいいと考えています。
それを仕事の効率や多忙を理由に,回数を減らしてもいいのでしょうか。
働き方改革では,効率を優先させる仕事と時間がかかってもやるべき仕事をしっかりと見極めて,削減していくことが大切だと考えています。
現在,本校では道徳科の評価文を2回にするか1回にするか,もめています。
みなさんの学校は,どうですか?