半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3604 部活未亡人

10月2日付けの「内外教育」のラウンジというコーナーに「家庭問題としての部活動」の記事がありました。
ここでは,部活動問題を働き方改革として受け止めていない現場教師が多いということが書かれていました。
確かに,職員室を見渡すと部活動が好きで熱心に指導している教師も多いようです。
好きで部活動をやっているのだから,労働問題としてとらえていないことも頷けます。
しかし,部活動問題を自分の家庭問題として考えた場合はどうでしょうか。
自分の子供の教育よりも生徒の教育を優先させているのです。
家事や育児の時間を部活動に充てているのですから,家庭に何らかのしわ寄せが来ているはずです。
休みの日に自宅にいないのですから,家人としての振るまいができていない教師が多いはずです。(私も同じようなことがありました)
これで夫婦関係や家庭内で問題が起きていないのでしょうか。(私も同じようなことがありました)
よっぽど,配偶者が理解をしてくれているのか,はたまた諦めているのかどちらかでしょう。(私も同じようなことがありました)

このことをこのコーナーの筆者は,「部活未亡人」とか「部活やもめ」と表現しているのです。
これは,言い得て妙でした。

最後にこうまとめていました。


〈引用はじまり〉
働き方改革」や「ブラック部活」と大上段に構えず。これからの「人生100年時代」を教員が,家族と共により人間らしい生活を送れるようにするために,少し部活動を見直していく必要があると考えてみたらどうだろうか。
〈引用終わり〉


なるほどです。