半径3mの教育論

〈教育雑感編〉

3664 問題は長時間労働なのか①

年に4回送られてくるベネッセの「ビュー21」の連載記事に,「創造的働き方改革のすすめ」があります。

この中で,文科省の学校業務改善アドバイザーがこのようなことを書かれていました。

①授業準備を生産的に行えるよう指導案や教材を共有

②学校教育目標に照らし合わせて考えれば学校行事は精選できる

③チームワークのよさが業務を効率化させ,生産性を高める

この3つの改善策についての私の考えを紹介していきます。

①毎時間指導案を書いている教師はほとんどいません。せいぜい研究授業をする時に書くぐらいだと思います。また,正式な指導案ではなく略案でも大丈夫な学校も増えてきています。

教材の共有は,教科ではなかなか難しいでしょう。ほとんどが1学年1名の教科担当で授業をしているからです。2名以上で担当している場合は共有可能でしょう。

また,道徳授業では共有化している場合も多いようです。(実際に私が創った道徳授業を他教師へ提供することも多いです)

以上のことから,①は,長時間労働の改善策としては,あまり有効であるとは言えません。