半径3mの教育論

〈教育雑感編〉

4114 文科省,スマホ容認(マジか!)

今朝の読売新聞に「中学スマホ持ち込み容認」という見出しが1面に掲載されていました。これを見たときに「また仕事が増えるなあ」と思いました。実際,市教委から降りてきた時にこんな仕事が増えるだろうと予想してみました。
①保護者向けのプリント作成(生徒指導部または教頭)
②プリント回収と集約(担任)
③持ち込み生徒一覧表作成(学年職員)
④持ち込みに関する注意事項作成(生徒指導部)
⑤全校集会での説明(生徒指導部)
⑥毎日のスマホの預かりと電源チェックなど(担任または学年職員)
⑦各学級のスマホ預かり棚製作(学校管理人)
スマホの返却(担任または学年職員)
⑨緊急事態が発生した時の返却(担任または学年職員)など
では,どんな問題が発生するかを考えてみました。
A 遅刻生徒のスマホは誰が受け取るか(だまって持ち込む可能性あり)
B 電源を切り忘れたスマホが突然鳴り始める
C スマホが壊れたり,無くなったりした時の弁償はどうするのか
D 早退する生徒への返却は誰がするのか
E 緊急事態が発生した時は,いつでも返却するのか
F 許可しない生徒がスマホを持ち込んだ時の指導
G 返却はいつするのか。部活前だと部活中に使用する可能性がある
H 部活後だと顧問が返却することになるが,顧問が不在の時は誰が返却するのか。
I 部活後に返却することになれば,時間外勤務となる。
J 部活後にスマホが紛失した場合,誰の責任となるのか。
K 土日の部活では,預かり返却は顧問となれば,更に仕事が不要な仕事が増える。
L 校内に設置されている公衆電話が撤去され,スマホがない生徒の連絡方法がなくなる。
新型コロナで,仕事が多くなっている現場です。
※体温チェックカード回収
※忘れた生徒に体温を測らせる
※放課後,生徒がいない時の消毒作業
※フッ化物
※時間外の部活移動など。
文部科学省の方々,どうかこれ以上仕事を増やさないでください。「働き方改革」という言葉は中学校現場ではもはや死語になっています。