〇「教育現場は困っている」(榎本博明 平凡社新書)★★★★
昨日の2回目ワクチンの副反応でしょうか。熱はありませんでしたが,全体的にだるい感じでしたから休みをとりました。ベッドやソファでゴロゴロしながら「教育現場は困っている」(榎本博明 平凡社新書)を読破しました。
現在の教育に対する問題点を指摘した内容となっています。ページをめくるたびに,「そうそう」と言いたくなりました。目次の中から,いくつか紹介します。
〇アクティブラーニングの勘違い
〇「英語の時間が楽しい」という調査結果についての誤解
〇まずは知識の吸収が大切
〇「教えない授業」が能動的・主体的な学びなのか
〇知識は思考を妨げない
〇「主体的に学習に取り組む態度」の評価に意味などない
〇知識を軽視する教育の危うさ
〇実用文中心の国語教育の先には…
〇読書に没頭する孤独な時間が読解力を養う
〇キャリアデザイン教育への疑問
〇学力をつけるにも非認知能力が大切
〇教養を深めるような授業こそ大事
榎本先生は,最後にこう書いています。
「国語や英語ばかりでなく,あらゆる学習において実用性を重視する実学志向が強まっている。プレゼンテーションや討論のスキルばかりを身につけても,知識や教養,ものごとを深く考える習慣を身につけさせることがでいないのであれば,薄っぺらいのに自信満々な人間を生み出すだけになってしまうだろう。」