半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4553 教師は65歳まで,がんばれるのか

国家公務員の定年延長に関する法案が可決されました。地方公務員もこれに準じるとありますから,教員の定年も延長されることになります。これに従えば,私の定年は61歳となりそうです。このニュースを聞いた時に,複雑な気持ちになりました。生徒と一緒に生活ができるうれしさもありますが,果たして体力が持続するのかという心配もあります。今以上に教員の高齢化が進むと,体力が必要とされる仕事が,学校現場でこなせなくなる場面が増えると思います。1日に5時間の授業がこなせるのか,放課後,部活指導に行けるのか,土曜日も部活指導にいけるのか,なかなか厳しい状況になりそうです。59歳になる今でも,1日5時間授業は正直きついです。部活動はいかずに帰宅して横になりたいと思っています。土日ぐらいは,のんびりして,心身を休めたいです。
61歳まで大丈夫かと言われたら,大丈夫と言える自信がありません。65歳まで自信をもって働ける教員は,どれぐらいいるのでしょうか。ブラックと言われる中学校教師になりたいと思う若者がどれぐらいいるのでしょうか。これでは,ますます高齢化が進みます。年齢に関係なく,次々と新しいことを取り入れていかなければいけません。(コロナ対策,タブレット活用,デジタル教科書,スマホ持ち込み指導,多様な指導法など)。65歳の定年を待たずに,退職する教師が増えるのではないかと思っています。教育現場には,若い教師のエネルギーとパワーが絶対に必要なのです。
因みに,このニュースを聞いた妻は,横で喜んでいました。(笑)
下のグラフは令和元年の長崎県中学教師の年齢別構成と平均年齢です。

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