半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4201  フリータイム

近ごろは,社会科の授業中に「フリータイム」という時間を設けています。これは,発問に対して自分の考えを発表するという時間です。ただし,一人1回だけの発言です。最初は,4,5名の生徒しか発言していませんでしたが,最近は10名近い生徒が手を挙げて自分の考えをしっかりと発表しています。
生徒のいろいろな意見を引き出すためには,発問が重要です。
例えば,1年生の奈良時代の学習では,こんな発問をしました。
〇「計帳には,名前と年齢が書いてありますが,それぞれの顔の特徴,例えば,右にほくろがあるとかほほに傷があるとかも書かれています。どうして,その人の特徴まで書く必要があるのでしょうか」
〇「班田収授がくずれるとどうして貴族が困るのでしょうか」

これらの発問に生徒は一生懸命に考え,勇気を出して発表しました。もちろん,仲間の意見でヒントをもらって発言する生徒もいます。こういった意見のつながり合いも大切にしていきたいと思います。

なかなか楽しい授業になってきました。