半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2509 大学院研究成果発表会

今日は,朝7時から長崎大学まで行って来ました。
県立大学の4年生Mくんと一緒でした。
目的は,「長崎大学大学院教育学研究科教職実践専攻教育実践研究成果発表会」(長すぎます!)に参加するためです。
更に言えば,発表の1つである「子どもの持つ道徳的価値についての思考を深める道徳授業〜道徳授業資料の活用方法を問い直す〜」に興味をもったからです。
大学院の研究発表ということで,どれぐらい教育現場とつながっているのか心配でしたが,この発表に限って言えば,より実践的な研究でなるほどとうなづく場面もありました。
発表者のMさんの主張は,
「授業者自身の思考が深まっていなければ,子どもの思考を深めるに資するねらいや主発問を見出すことができないということである」

でした。この部分は私と同じ考えです。しかし,次の主張には疑問があります。
「思考を深める道徳授業を実現するためには,ねらいや主発問ばかりでなく,補助発問や切り返しの重要性も明らかになった」

発表が終わって,発表者のMさんと話をする時間があったので,私の考えを言いました。
「補助発問があるということは,主発問が十分に練られていないということです。また,補助発問が多くなると,授業のテンポがまずくなり,ダレてしまう生徒が出てきます。また,教師が考えるねらいに誘導されていると感じ取ってしまったり,道徳的価値を押しつけられているように感じたりする生徒が出てきてしまうと思います。」

多くの発表を1日でこなしていくため,一人ひとりの発表時間が短く,特に質疑応答の時間がわずかだったことが残念でした。

しかし,私も道徳授業における生徒の深い思考の重要性を考えているので,この発表はとても興味深いものでした。

参加してよかったです。