半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3262 出張道徳授業

昨日は,市内のG中学校で道徳授業を実施しました。
目的は2つありました。
①来週,九道研で道徳授業を公開する先生たちを元気にするためです。
②指導案では分からない,指導技術の実際を見せるためです。


全く知らない生徒を相手にして道徳授業をすることは,とても難しいことです。
具体的に言えば,生徒がどんな発言をしてどんな反応をするか全く予想がつかないからです。
まずもって全然知らない教師がいきなりやってきて道徳授業をすることは,普通ではありえません。
生徒をいかに引きつけるか,いかに発言をさせるかを重点において,やってきました。
資料は,以前,島根県の広山先生が作られた,コメディアンの志村けんさんを扱ったものです。
タイトルは,「天才なんていない」です。
8名の先生たちが参観しましたが,その感想を紹介します。


・流れがテンポよく楽しかった。
・今の生徒たちは「志村さん=天才」となっているのだろうか。私は「志村さん=面白い人」「志村さん≠天才」だったので,一つ目の発問とそこから志村さんにいったとき少し「いきなり!?」となった。
・そんなにほめるのか!?と思うくらいほめていたので,生徒たちも乗っていた。「こんなのせ方があるのか」と思った。
・今日は,わざわざありがとうございました。意見と質問をかかせてもらいましたが,「道徳」の授業から逃げていた私には「道徳はこんなにもおもしろくなるのか」と思いました。貴重な時間をありがとうございました。
・自然と生徒達も私達も引き込まれている授業でした。授業後,何かあたたかい気持ちになりました。
・生徒の意見,考えをたくさん発表させ,上手にほめて発言をうながすところなどとても勉強になりました。話し方,間の取り方など取り入れさせてもらいます。
・授業のテンポ,しつけ,ほめ方,生徒を引きつける話し方。意図的な指名,生徒の意見の切り返し,深め方など大変勉強になりました。
・子どもたちが常に「次は何が?」と期待しながらキラキラした顔をしていたのが印象的でした。先生が寄り添ってある姿も参考になりました。


G中学校2年生の生徒たちはとても反応がよく,真剣に考えてくれました。
このような機会をつくっていただいた,G中学校の校長先生と担任のF先生に感謝します。