半径3mの教育論

〈教育雑感編〉

3777 道徳授業で動画を使う際の注意

先日のローテーション道徳授業を自分なりに考察してみました。

誰かの幸福のために働くことの素晴らしさを感じ取らせたいと考えた授業です。

生徒の感想をいくつか紹介します。
〇私もやりがいのある仕事を探していきたいです。
〇今日の授業で仕事の本当の役目がわかった。
〇他の人のためになることをすることはとても大切なことで,自分の事だけでなくまわりの人のことを考えて行動することが大切だと思いました。
〇自分も大人になったら社会や人の役に立と,人々が喜んでくれるような仕事につきたいです。
この感想だけ読むとこの授業は成功したと思えます。
しかし,こんな感想もいくつかありました。
〇新幹線を7分間でそうじをする仕事はすごいなと思いました。
〇この技術が世界中に広がればいいと思いました。
〇清掃員の大変さが分かった。
このような感想を書いた原因は,新幹線清掃の動画を見せたことにあると思います。つまり,生徒の思考を深めるような発問をしたと思っていましたが,動画のインパクトが強すぎて,動画に持って行かれたということです。
道徳授業で動画を使う時には,細心の注意が必要です。
内容はもちろんですが,長さや見せる部分などをしっかりと考えることが大切なのです。