半径3mの教育論

〈教育雑感編〉

3631 英語と道徳

先日,英語担当の先生から相談を受けました。

内容は,英語教材を使って生徒が深く考えるためにはどうすればいいかという相談でした。

内容は,東日本大震災で発生した流木を使ってバイオリンを作り,その音色で被災した人びとの思いを広げ紡ぐ活動をしている中澤宗幸さんの話です。

導入は,流木の写真を提示するという案を考えているということでした。

そこで,生徒に深い思考をさせるために,いくつかの発問を考え,提示しました。

「音楽にはどんなチカラがあるのでしょうか」

「本当に音楽にはチカラがあるのでしょうか」

「今までに,音楽のチカラを感じたことがありますか」

「それはどんな時ですか」

授業後,英語科担当から,生徒たちは音楽のチカラについて真剣に考え,意欲的に参加していたという話を聞きました。

発問づくりは,道徳も英語も同じです。

生徒の思考をいかに刺戟するかということを常に考える必要があるのです。

 

このプロジェクトは"TSUNAMI VIOLIN"プロジェクトと命名されて,現在は,バイオリン4挺,ヴィオラ2挺,チェロ1挺が製作されました。

これらの楽器の音色と共に東北の人びとの思いが世界中で紡がれています。

公式ホームページはこちら

classic-for-japan.or.jp