半径3mの教育論

〈教育雑感編〉

5448 「方舟」

小学生までは,まったく読書をしない子どもでしたが中学生になって読書にはまり,小遣いやお年玉のほとんどを本に使っていました。
そのきっかけとなったのは,横溝正史の「八つ墓村」(角川文庫)でした。それから,一気に横溝ファンになり,「犬神家の一族」などの映画もすべて観ました。そんな流れで推理小説(今は,ミステリーというのかな)は,今でも読んでいます。
今回は,話題になった「方舟」(夕木春央 角川書店)を読みました。
➀密室
➁タイムリミット
③連続殺人
という推理小説3大ワクワクの設定の内容で,しかも会話が中心となって物語が進んでいくので,スラスラと読ました。
「屍人荘の殺人」(今村昌弘 創元推理文庫)と同じように,奇抜な設定でしたが,なかなかのラストで大いに楽しめました。
映画化されそうです。
しかし,横溝作品のような戦後すぐの混乱の時代背景,ドロドロした人間関係,忌まわしい風習などの設定のほうが好きですね。
そういえば,NHKで「犬神家の一族」がドラマ化されましたので,地上波で放映されたら見たいです。金田一耕助は,吉岡秀隆さんです。どうかなあ。