授業では,教科書に書いてある内容をできるだけ分かりやすく説明しなければいけません。
教科書に書いてある通りに説明して生徒理解できるのであれば,教師は不要になります。
つまり,具体的に「例える力」が大切だと思っています。
以前,アナウンサーの練習風景をテレビで見たことがあります。
それは,1枚の写真を見て,どのような風景が写っているかを具体例を挙げながら説明するという練習でした。
その説明を聞いている人が,具体的な像が浮かぶようにするのです。
つまり,話者の例える力が弱いと聞き手にその像が浮かんでこないのです。
授業で言えば,教室にいる生徒全員が教師の説明で理解できるようにしなければいけないのです。
生徒全員がイメージできるような例え話ができるようになる必要があると考えています。
これを,「例える力」と読んでいます。
具体的に言えば,生徒の身近にあるもので例えることが多いです。
①ゲーム
②漫画
③アニメ
④ドラマ
⑤学級の仕組み(係や委員会)
⑥学校の仕組み(校長,教頭など)
⑦市内にある建物(テレビでは,大きさや広さを例える場合に,東京ドーム何個分とか,富士山の何個分などといいますが,地方の人には今ひとつピンとこないのです)
などです。
ということであれば,生徒が今,何に関心があるのかをリサーチしておく必要があるということです。
実践例言えば,
・円高,円安の説明では「ポケモン」のキャラクターを使いました。
・国会の仕組みでは,学級の委員会や生徒総会を使いました。
・「一票の格差」では,大規模中学校の生徒会役員選挙と小規模校中学校の生徒会役員選挙を使いました。
教材研究では,どんな例えが分かりやすいかを日常的に考えています。