半径3mの教育論

〈教育雑感編〉

6056 本音教育用語集(て~と)

てすとづくり【テスト作り】 
 現在,勤務している学校では年間4回の定期テストが実施されている。これに加えて,実力テストが1・2年生で1回,3年生では4回が加わる。合計すると1年間に18回テストを作ったことになる。この作業がなかなか大変だ。教科書中心の授業をしているためテストも教科書中心に作っている。約50の問題の中に,社会科の観点別評価ができるような問題を組み込んでいく。4観点のうち①資料活用能力 ②社会的思考 ③知識理解の3つの観点を念頭に置いて作っている。
 例えば,①では写真や地図,グラフなどを読み取る問題をつくる。②では,なぜ,どうして,どうなるかなどを文章で答える問題をつくる。③はいわゆる一問一答式の問題をつくる。この中で②が特に難しい。問題をつくることも難しいが,書かれた答えを採点するのも難しい。部分点をどうつけるかなど悩ましいところだ。
 採点する時に,教師側がしっかりとした基準をもっていないと,混乱を招くことにもなる。甘い採点は最終的には生徒にとって同じ間違いをさせることになるため,厳しく×をつけている。

 

とくべつかつどう【特別活動】
 特別活動には,学級活動と生徒会活動と学校行事がある。この中で学級活動は年間35時間ある。この35時間を年間カリキュラム通り実施している教師はどれぐらいいるのだろうか。特に年度初めは学級づくりのために,週1時間では足りない。この他,席替えやいろいろな行事の準備,テスト計画表作成,学級会,進路学習など盛りだくさんである。 特に行事の前になると,係やスローガン,リハーサルなどなど時間がいくらあっても足りない状況になる。新学習指導要領では,1週あたり29コマで動いていくことになり,学校裁量の時間はわずか1コマだけだ。この1コマだけで行事の準備などの見えないカリキュラムをこなしていくことは難しいだろう。総合的な学習の時間よりも学活の方が使い勝手がいいように思うのは私だけだろうか。