半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3382 大学生の現場研修報告会

昨年の5月から今年の2月まで,うちの学校に2名の大学生が研修に来ていました。
今年で3年目になります。
担当した大学生は合計で7名となりました。
7名とも学ぶ意欲が高い学生で,校内での授業はもちろんですが,セミナーや教師塾,研究大会まで参加していました。
県立大学は教育学部がないため,現場体験をさせるために始まった研修なのです。
この研修の正式名称は,「学習支援ボランティア」と言います。
しかし,私は1つでも多くのことを学ばせるためにいろいろなことを指導してきました。
ボランティアというよりは,学校現場体験研修です。
この研修で学んだことを教育実習で生かすのではなく,実際に教師になったときに生かせるような研修をしてきました。
ですから,今日の報告会では,私が担当した2名の学生の発表は,より具体的で聞き手に伝わる内容だったと思います。
この研修で,教師への意欲が高まることを期待していますが,逆に教師の実態を知ることで,教師を目指すことを断念する学生がいてもいいのです。
引き受ける中学校が,大学生だからちょっと手伝ってもらおうというスタンスでは,本当の意味での,教師という仕事がよくわからないまま,研修が終わってしまいます。
これでは,現場で通用するような若手教師は育たないのです。

さて,来年度はどんな大学生が研修に来るのか,楽しみです。