昨日の記事を書いた後で,土作彰先生の「若手教師のための力量アップ術」(日本標準)を再読しました。
そのあとがきで土作先生は,次のように書いています。
〈引用始まり〉
あるベテラン教師は,終始叱責の連続で子どもを指導する。
あるベテラン教師は,子どもに舐められっぱなしで,手遊び,私語を許す。
そしてまた,あるベテラン教師は,子どもの心に響く指導をし,子どもたちの目を生き生きとさせる。
この差は,一体どこから生じるのか?
いろいろな場でいろいろな教師の話を聞くことができた。その結果,確かに言えるのは,その差は「教育情報量の差」だということである。
うまく指導できる教師は,やはり多くの本を読み,研修会への参加も多い。逆にうまく指導できない教師の話からは,知性の微塵も感じとれないのだ。
若い教師に一番伝えたいのは,豊富な教育情報を持てということである。
〈引用終わり〉
昨日,若手教師が育たないのは,教師自らが学ぼうとしないからだと書きました。
土作先生の主張と重なる部分が大きいことが分かりました。
つまり,本や研修会や他の教師から学ぼうとする貪欲さが必要になるのです。
そのためには,若手教師自身が未熟さを自覚し,積極的に学ぶしかないのです。