半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3901 研究発表大会の道徳授業

今日は,市内のある中学校の研究発表に参加しました。

その公開授業で参観した道徳授業の感想です。

 

内容は「いのちの大切さ」を扱ったものでした。

流れはこんな感じでした。


①教科書を読み,
②主人公が「死」が無関係ではないと思った理由を問い,
③「いのち」からイメージするものを班で膨らまさせ,
④名前に込められた願いを考えさせ,
⑤将来の自分の子供にどんな名前をつけるか考えさせる。
という流れでした。

この流れがよくわかりませんでした。

①から⑤がうまくつながっていないのです。

生徒の思考はスムーズに流れたのでしょうか。
これで,ねらいである「いのちの大切さを知り,前向きに生きていこうとする心情を深める」ことができたのでしょうか。

まずは,とりあえず⑤をゴールとしたならば,導入をどうするか,発問をどうするか,展開をどうするか,授業形態をどうするかを考えるのです。

つまり,道徳授業をゴールからつくるのです。

そうすれば,流れがスムーズになります。

研究主題である「主体的な活動から学力向上を目指す生徒の育成」の具体例が参観できなかったことが残念です。