半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3449 読破28冊目「幸福を見つめるコピー」

●「幸福を見つめるコピー」(岩崎俊一 東急エージェンシー★★★★★
折に触れて読みたい本に出逢えました。
作者は有名なコピーライターである,岩崎俊一さんです。
岩崎さんの有名なコピーはたくさんあります。
例えば,
「やがて,いのちに変わるもの」(ミツカン
「年賀状は,贈り物だと思う」(日本郵便
「21世紀に間に合いました」(プリウス トヨタ自動車
などです。

私が好きなコピーは,見慣れている聞き慣れている言葉どうしを組み合わせて,ハッとしたり,えっと思ったりするものです。

大きな勘違いかもしれませんが,コピーをつくる作業は,道徳授業の発問づくりに似ていると思います。

私が発問をつくる時は,生徒が良く知っている言葉を使って,ハッとさせたり,えっと思わせたり,どうしてと考えさせたりしたいのです。

具体的に言えば,上の「やがて,いのちに変わるもの」で道徳授業を作ろうと思えば,つくれると思います。

凝縮された言葉の意味を考える過程で,生徒はいろいろなことを考えると思うのです。

最近,広告コピーの本を読みあさっていますが,一番しっくりきたのが,岩崎さんのコピーでした。
この本は,岩崎さんの有名なコピーが200近く収録されていますが,同時に心温まるエッセイも収録されているのです。
このエッセイが素晴らしい。
読後,幸せになれるのです。
これから歳を重ねるにつれて,おりに触れて読み返したいと思う大切な本の1つとなりました。
出逢えて本当によかったと思える1冊です。

幸福を見つめるコピー 完全版

幸福を見つめるコピー 完全版