半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2390 道徳の指導案を書いています

来年,1月末に市内道徳部会で公開する研究授業用の指導案を書き始めました。
いままで数多くの指導案を見てきましたが,「おおっ,これは」と驚いた指導案は,2つしかありません。
1つは,深澤久先生の「命の授業」の指導案です。
2つは,野口芳宏先生の「いじめ」の指導案です。
授業の流れや構成も素晴らしかったのですが,何よりも主題観がよかったです。
教師としての哲学,育てたい子供の具体像,どうしてこの授業をするのか,どうしてこの資料を使うのか,目の前の子供をどのように変えたいのかなどがしっかりと書かれていました。
今までの指導案は,どこかで見たような文が書かれていたり,指導書から借りてきたよう表現だったりしたものが多かったです。
このような指導案では,授業者の顔が見えません。もちろん,印象にも残りません。
研究授業の前に,指導案検討会などを行う教師がいますが,ほとんどが授業の流れをどう変えるか,発問をどうするかなどを中心となっています。
そうではなく,教師としての哲学が伝わるような指導案にすべきだと思うのです。
教師としての生き方がにじみ出るような指導案をつくりたいのです。
深澤先生や野口先生の指導案の足元にも及びませんが,授業を見に来た先生たちに何か1つでも学ぶ部分があればいいなと思いながら,書いています。
まだまだ,先は長いです。