半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5256 ローテーション道徳授業3回目

ローテーション道徳授業「明日のこと」の3回目を1年3組で行いました。
前回の反省を生かして時間配分はうまくいきました。生徒たちは,考える,書く,発表するに対してとても意欲的で,教室の空気もとても穏やかで授業がとてもやりやすかったです。
中心発問である「水尾さんの人生は失敗だらけだったのでしょうか」に対して,
〇失敗だったと思うは2名
〇失敗ではなかったと思うは24名でした。
 少数派である2名に,失敗と思う理由を黒板に書かせました。それを元にして,残りの24名にゆさぶりをかけてみました。
「2人の意見を聞いて,失敗だったと思うに考えが変わった人はいますか」
結果は,0人でした。
では,失敗ではなかったと思う理由を3名に発表させました。
ここで再び揺さぶりをかけました。
「今の意見を聞いて,2人は考えが変わりましたか?」
結果は,2人ともいいえでした。
こういったことは,時間に余裕があるからできることです。
これが,道徳授業の醍醐味でもあります。
長い読み物教材
教師の話が長い
班での話し合いが長い
考えさせる時間が長い
授業だとできません。
素材研究をすればするほど詰め込んでしまうものです。
得た情報をいかに精選し,削るかをしっかりと考えることが大切なのです。
道徳授業づくりには,潔さも必要なのです。
生徒の感想です。
〇将来,自分がいくら失敗してもやりたいことにチャレンジし続けるようになりたいです。
〇これからは,私は努力して自分を思いやりのできる人になりたいです。思いやりがなければ自分のしたいこと,なりたいものにはなれないと思うからです。
〇過去を振り返ることも大切だけど,これからの未来を大事に過ごしたいです。
〇これから自分のしたいことを一生懸命にやりたいです。そのためには,好きなことだけじゃなく,嫌なことも乗り越えてよりよくしようと思いました。
〇今までにやったことがないようなことに挑戦して,失敗しても成功してもいいから,次への第一歩にして進んでいきたいです。納得しないことがあっても大切に心の中に保管していきます。失敗も成功もあるのが人生だから,失敗しても成功しても楽しいと思えるようになりたいです。
生徒の感想に背中を押された気持ちです。