半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4635 ひとつ拾えば,ひとつきれいになる

今日も午前中だけ学校に行き,いくつかの仕事をしました。玄関や職員室へ上がる階段にゴミや虫の死がい,カニの死がいが多くなっていましたので,朝いちで掃除をしました。玄関前に放置されていた枯れた植木鉢を捨てました。職員室内の見なくなった紀要や雑誌や冊子と段ボール箱の処分をしました。トイレットペーパーの補充もしました。
保護者などの来校者が見るところですから,少しでもきれいにしておいたほうがいいと思ったからです。しかし,職員のほとんどが毎日見ているはずですが,どうして,掃除をしようと思わないのでしょうか。
誰かが掃除をしてくれると思ったのでしょうか。学校が始まってから,生徒にさせるつもりだったのでしょうか。いずれにしても,誰かが掃除をしないとゴミや死がいはずっとその場所にあり続けるのです。生徒には,「気づき,考え,行動する」と言っていますが,教師自身ができていないのです。学校を荒れさせない方法の1つに,ゴミをそのままにしないという考えを持っています。たかが,ゴミ1つですが,そういった小さい部分に気づく目を持ち,瞬時に動くことが大切だと経験でわかっているからです。校内にゴミが落ちたままになっているのを,生徒や保護者が見たらどう思うでしょうか?汚い学校を誇りに思うことができるでしょうか。愛することができるでしょうか?
こんな当たり前のことを公的研修会で教わることは,ほとんどないでしょう。
もちろん,管理職が命令することはありません。ベテラン教師が言えば,パワハラと言われかねません。あるいは,仕事を増やさないでくださいと言われるかもしれません。
学力向上,ICT,働き方改革などばかりが重要視されていますが,目の前のゴミを拾うことは,とても大切なことなのです。
「何やら拾うてゐる ごみやら落葉やら」(山頭火
午後からは年休で帰宅し,読書を楽しみました。
いよいよ,あと1週間で学校がはじまります。

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