半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4503 研究テーマについて

今年度最初の研究主任研修会に参加しました。市教委からの学力向上に関する講義が1時間ほどあり,その後,グループごとに悩みや情報交換となりました。その中で,それぞれの学校の研究テーマの確認をしました。例えば,
〇「主体的,対話的で深い学びの構築~指導と評価の一体化を踏まえた評価計画の作成~」
〇「21世紀型スキルをもった生徒の育成~コミュニケーション能力と読解力を高める工夫を通して~」
です。
立派な研究テーマですが,全職員が学びたくなるテーマとは言えないと思います。
また,多忙を極める現場で,どれぐらいの研修時間が確保できるか疑問が残ります。
学力向上を図るためには,やらされる研修からやりたくなる研修へと変換させる必要があると思います。
ということで,私が考えた研究テーマは,
「よりよい集団づくりを基盤とした学力の向上~学年・学級経営の具体的方策の共有化~」です。
学年・学級集団が安心・安定している場所であれば,学習面で以下のような効果がでると予想されます。
①授業中の空気が柔らかくなる。
②学習意欲が高まる。
③人の意見を聞く姿勢ができ上がる。
④発言が活発になる。
⑤班学習やペア学習などの交流学習が活発になる。
赤坂真二先生も「内発的学習意欲は,学習へのやる気と言い換えることができる。教師や仲間から受け入れられている感覚が,学習意欲を底辺で支えているのである。受容的な雰囲気を醸成することは。やる気ある子どもを育てることに寄与するはずである。」と言っています。
学力向上のためには,まずは学ぶ環境を整え,生徒の学ぶモチベーションを高めることが大切だと思うのです。
藤晃