半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2487 授業比較で見えてくるもの

現在,4人の大学生が私の授業を参観するために毎週来校しています。
この大学生は,私の授業がない時は,別の先生の授業を参観しています。
同じ学級で私の社会科授業と違う先生の授業を見比べることができるのです。
つまり,大学生にとっては,比較をすることで大きな学びを得ることができるのです。
さて,今日,研修に来た大学生のCさんが次のような気付きを言ってきました。


私の授業が他の授業と違う点
①授業にテンポがあること
②私が生徒の答えや反応にしっかりと応えている(無視していない)こと
③机間巡視をひんぱんに行っているので,生徒一人ひとりの学習意欲が高いこと

こんな研修は,初任者でも受けることはできません。
ということは,こんな気づきもありません。
若手教師ではなく大学生がとても貴重な研修をしているのです。ここが面白いところです。
官制研修で,やりそうもないことやることにしています。
その理由は,現場での即戦力を身に着けさせたいと考えているからです。
逆に言えば,現在の初任者研修や若手研修では即戦力が身につかないと考えています。

忙しい毎日の連続ですが,大学生に授業を観る目,教材研究方法,授業を組み立てる方法,授業研究の方法などを教えているのです。

この4人も1年間で本当に成長したなあと実感しています。
今年度の研修も残りわずかとなりました。
残された研修時間を充実したものになるように頑張ります。