半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3431 読破28冊目「授業力&学級経営力5月号」

●「授業力&学級経営力5月号」(明治図書★★★★
本号の特集は,とても面白かったです。
「授業名人13人の学級づくりの極意」というタイトルで,蒼々たるメンバーが授業開きについて書いていらっしゃいます。
野口芳宏先生,金大竜先生,福山憲市先生,岩下修先生などです。
中でも一番良かったのは,やはり野口先生です。
一部を引用します。

〈引用始まり〉
授業は担任の最も重要な営みであり,子供にとっては最も大切な学びの場である。
授業の質を高めるべく,担任は不断の努力を傾けるべきであり,その具現によって教師人生が楽しくなる
授業を受ける子供の真剣,誠実さが担任の努力を実らせる。
〈引用終わり〉

教師の仕事の第一は,生徒に学力を身につけさせる授業です。
ですから,授業力を高めることが教師にとって一番大切で,一番時間をかけるべきことなのです。
しかし,実際はどうでしょうか。
授業力を向上させるために,何割の時間を使っているでしょうか。
校務分掌,生徒指導,部活指導,会議,公的研修などの時間の割合が多くなっているのが現状だと思います。
野口先生の論文を読んで,根本を考えることの重要性を再認識しました。

この特集を読むだけでも,この本を買う価値はあります。買いです。