半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4011 Kくんの新たな一歩

Kくんは,大学3年の時に学習支援ボランティアとして私が勤務していたA中学校に来ました。通常,支援ボランティアの学生は教師の手伝い(雑務)をします。しかし,Kくんは,本気で教師になりたいという意思がありましたので,社会科はもちろんですが,道徳の授業,集会,体育大会や野外宿泊活動などの様々な行事,朝のあいさつ運動,給食指導などを体験させました。時には,社会科の授業を15分程度させたり,道徳授業もさせたりしました。
通常,学習支援ボランティアは1年間ですが,Kくんの熱心さに校長がいたく感心し,出身校ではないA中学校で教育実習をしたのです。
その後も時間が許す限り,私の授業を参観してきました。
また,サークルや教師塾や県外のセミナー,道徳教育研究全国大会などにも積極的に参加しました。その甲斐があって,全国の著名な先生たちとのつながりを持つようになったのです。
今では,自分で小さな道徳授業をつくりセミナーなどで披露するまでになりました。

現場の教師よりも情熱的,積極的に学び続けている若者です。
そのKくんから,4月から講師として中学校の教壇に立つことになったという連絡がありました。
いろいろな悩みや不安もあるとは思いますが,今までの学びを実践に移してみて,その有効性を確かめることができる素晴らしい機会を得たと思います。
4月からは,サークルや教師塾でKくんがどんな報告をしてくれるかとても楽しみです。
まずは,おめでとう。