半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3672 道徳授業をつくるために必要なこと

サークルの若手Kくんが,月に1本の「小さな道徳授業」づくりにチャレンジ中です。

そのチャレンジ精神が素晴らしいです。

昨日の教師塾でも2本を提案しました。

その1本が,水を大切にしようというポスターをつかったものでした。

 

たとえ「小さな道徳授業」でも基本的なことをきちんと調べる必要があります。

水がいかに貴重なものかを考える時に,椎名誠さんの「水惑星の旅」(新潮選書)が大いに参考になります。

〈引用はじまり〉

もし地球が100㎝の球だったら地球表面は全部で2畳ほどの広さになります。そのうち,1畳半弱が海で覆われています。海の平均の深さは0.3㎜ほどしかありません。海水は全部で6600cc,体積にしてビール大瓶1本分ほどです。

直径1mの地球が677ccの水のうち大半は海水で,淡水はわずか17cc,そのうち12ccが氷河などになって氷結しているから,飲み水としている淡水はわずか5ccでしかないという。その小さな地球に住んでいる人々が利用できる淡水はスプーン1杯の量なのだ。

〈引用終わり〉

ネットだけの情報だけに頼らず,実際にいろいろな視点から調べる必要があるのです。

例えば,ネットで検索をして関連本を購入し読むことも大切です。

そうすることで,道徳授業づくりに必要な多くの視点が得られます。

生徒に多面的・多角的に学ぶことを奨励しているわけですから,教師も道徳授業を作る際には,多面的・多角的に学ぶことが大切だと思います。

私自身,道徳授業をつくる時は,参考になりそうな本を4から5冊は読んでいます。