半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3612 仕事と実践

明治図書教育雑誌「授業力&学級経営力11月号」に北海道の堀先生がこんなことを書かれていました。
①仕事…公務上ならなければならいないこと。自分でなくてもできる。代えが利く。
②実践…自分でなければできないこと。

〈引用はじまり〉
自分の実践研究の成果を職員室に還元しない。もちろん生徒達には還元する。しかし,職員室には還元しない。(道徳授業開発は)私が勤務時間外に開発したものである。職員室で共有化する道理がない。もちろん,勤務時間内に行われる「仕事」に関する文書はすべてサーバーに入れる。夏休みであろうと冬休みであろうと、私は「実践研究」は年休を取って自宅で行う。
〈引用終わり〉

この文章を読んだときに,納得しました。
今までの私は,自分で開発してきた道徳授業を希望者に提供していきました。
しかし,これは間違いであることに気づいたのです。
道徳授業の教材は勤務時間外にしかも自腹で本を買い,相当な時間をかけて資料を集め作りだしたものです。つまり,堀先生がいうところの「実践」なのです。
ですから,他人へ提供するのはおかしいと思うのです。
同じように,他の教師に実践をねだることもおかしいのです。
「仕事」だったら提供しますが,「実践」を軽々しく欲しいというのは学びのルールに則っていないのです。

今後,「仕事」ではない部分の「実践」が欲しいと言われた時は,提供するのはやめようと思います。(サークルのメンバーや教師塾の塾生は別です)


「仕事」と「実践」を明確にして,対応していこうという決意です。