半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1213 毎夏の恒例道徳教育特別講義

本日,長崎大学教育部で道徳教育特別講義を行いました。今年で10年目となります。よく続いたなあと我ながら感心します。きっかけは,大学生に道徳授業をやってみたいなという単純な考えからです。その頃,小学生や幼稚園でちょっとした道徳ぽいことをやったので,後は,大学と高校で道徳をやれば「道徳のグランドスラム達成」という子供じみた希望もありました。さて,今回は,中学校教員養成課程の学生約80名を対象に道徳に関する講義と道徳授業を2本を90分間で行いました。いつもそうですが,講義室に入った瞬間は,その外見から腰がひけるのですが,いざ授業が始まるとみんな一生懸命に考えていました。最後に講義の感想を書いてもらいました。その中からいくつかを紹介します。

・模擬授業はどちらも興味深く,大学生の私でも刺激になる部分が多々ありました。
・中学生時代に山中先生の道徳授業を受けることができたら,道徳に対する印象は違ったものになっていただろうなと思うと,ちょっと悔しい気持ちになってしまいました。
・私も道徳授業はありきたりで当たり前のことが多く,それが道徳授業の限界なのかと思っていましたが,今日,道徳授業ってこんなに面白い授業ができるのだと驚きました。
・自分の小中学生だった頃の道徳授業を思い出すと心のノートを毎週読んでいって,何を考えているのか発表していく授業でした。いつも同じ人が発表していて,先に次の週にやるところを読んでいたりして単調な授業でした。考えを書いてなくても,そのまま授業が進行していました。今日の授業は,自分の人生や考え,自分自身に置き換えて考えさせられる授業でした。
・大学というところでの授業なので,私達に問題があったのですが,模擬授業が終わった後は,もう少し教室を見渡していただければ,質問がしやすい流れになったのかもしれません。

暑い中,お世話をしていただいた上薗先生には,感謝します。また,遠い佐々からわざわざ参観していただいたN先生,お疲れ様でした。また,1つ自分の課題が見えてきました。10年もやっていますが,なかなか満足できる講義ができません。修業不足ですね。