半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1945 道徳教育推進教師研修会

今日の午後は,道徳教育推進教師研修会が総合教育センターでありました。今回は,上越教育大学の早川裕隆先生の講義でした。最初の1時間はPPTを使った講義でした。内容としては今まで聞いたことがあるものがほとんどでしたが,1つだけ私と同じ考えがありました。それは,道徳の時間に速攻性と万能性を求めてはいけないというものです。
私も以前から,道徳の時間の限界を知った上で,授業を創り,実践することが必要だと言ってきました。1時間の道徳では限界があるからこそ,週1回の授業を大切にして積み重ねることが大切になってくるのだと思います。大人でも自分の考え方や行いを変えることは難しいのですから,たった1回の授業で生徒が変わることはほとんど厳しいでしょう。微力ですが,無力ではないのです。これが,道徳の時間の力だと思います。
さて,早川先生の講義ですが,後半の1時間は模擬授業でした。絵本を使い,役割演技を中心においた道徳でした。授業に慣れているせいか,流し方や意見の引き出し方が上手でした。何よりも表情の豊かさが印象に残りました。しかし,こういった役割演技を行わせるためには,生徒理解と土台となる学級経営がしっかりとできていないと難しいのではないかと思います。生徒と教師の信頼関係ができあがっていて,生徒が活発に意見を言えるような学級づくりが基本となっているのだと思います。
今回も,いい刺激をもらいました。ありがとうございます。