半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1214 カイチュウ博士の講演

本日,定年退職後のライフ&マネープランのためのセミナーに参加しました。午前中は,退職後の金銭的な厳しい現実を説明されて,少々へこんでしまいました。しかし,午後からは,免疫学者の藤田紘一郎さんの講演がありました。このセミナーに申し込んだ理由は,午前中よりも午後のこの講演を聞くためにです。藤田先生のすごさは,いろいろな本で読んで多少知っていたので,とても楽しみにしていました。藤田先生は,ご自身の身体の中に,アケミちゃんと名付けたカイチュウ(サナダムシ)を育てておられます。このアケミちゃんのお陰で,花粉症やアトピーにならないことをご自分の身体で実験し,証明されているのです。ちなみにアケミちゃんは現在6mまで成長しているそうです。話の途中のダジャレで会場が大爆笑に包まれました。メモするひまもないぐらいのあっという間の90分間でしたが,特に印象に残ったことは,

・人間の腸内細菌の数は,約100兆個であり,重さのすると2㎏ぐらいになる。
・戦前,大便の重さは350グラムだったが,現在は,150グラム程度に減ってしまった。

最後に,藤田先生が言われた言葉が,印象的でした。

「身体の中を仏が通る」
「山川草木国土悉皆成仏」

暑さを忘れる講演会でした。