半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5797 ヒンナ!ヒンナ!

2月初旬からアニメ「ゴールデンカムイ」を見てきました。

しかし,現在のところアニメ版は第4期までで,最後まで見れません。

どうしても続きが知りたくて,ヤングジャンプのアプリで無料漫画を読んでいました。

(ただし,1日1話コツコツ読んでいました)

しかし,これも最終巻である31巻は,無料ではありませんでした。

(さすが,集英社さんです。商売上手)

ここでも,どうしても最後まで読みたくなり,結局,31巻だけコミックで読みました。

感想は,西部劇や「スターウォーズ」や「インディージョーンズ」などの冒険活劇の映画を観ているようでした。

ワクワク,ハラハラ,ドキドキが満載です。

登場人物が極めて癖が強く,陰をひきずって生きているのです。

この部分のストーリーがまた面白かったです。

何と言っても,アイヌの歴史や文化や習慣などをここまで描いた漫画はないと思います。

また,「共生」というのが大きなテーマですから,社会科の歴史,地理,公民の分野でも使える内容です。

 

アイヌの食事のシーン見逃せません。リス肉団子,動物の脳みそなどすべてがおいしく見えました。

「ヒンナ!,ヒンナ!」

 

 

 

5796 授業準備

今日の午前中は,月曜日から勤務が始まるS中学校へ行きました。

社会科の授業準備をするためです。

社会科授業の心得や学習プリントを印刷しました。

 

その後,職員室で教頭先生に教えてもらいながら,パソコンの設定などを行いました。

作業をしていると,ある女の先生から話しかけられました。

その内容は,市内のある中学校で私が行った飛び込み道徳授業「ぼくのおばあちゃん」を参観した時の感動を覚えているというものでした。

この道徳授業は,イラストレーターのミツルさんの絵本を元にして作ったものです。

私がつくった道徳授業の中でも一番といっていいほど人気があります。

こうやって道徳授業でつながっていくことに喜びを感じます。

 

1時間半ほどで準備が終わり,最後は机の中の整理をして帰りました。

グランドでは,晴天の下で新入生歓迎行事が行われていました。

いよいよ月曜日から,S中学校生徒との新たな日々が始まります。

 

5795 「幸せのひきがね」

所ジョージさんのYoutubeチャンネル「97チャンネル」で,

ご自身の本「幸せのひきがね」が紹介されています。

ここでは,所さんが,ものごとの見方,考え方,とらえ方を話していてます。

所さんが,こんなことを話していることは見たことがないなあと思いながら見ました。

とても興味深い話でした。

例えば,

○数字にとらわれ過ぎている(賞味期限の話)

○自分で動こう(リモコンの話)

○自分で考えよう(AIの話)

○縦に行くより横に行く(宇宙開発の話)

○未来ゴッコ(スマホVRの話)

○節電(自販機,コンビニ)の話

などです。

所さんの生き方の一部分がわかり,うらやましい気持ちになりました。

算数を国語的に解釈するという「算国」の話は笑えました。

ゆっくりしている時にでも見てください。


www.youtube.com

 

 

5794 子どもから元気をもらう 

朝のルーティンワークの1つに,ベランダに出て朝陽を浴びるというものがあります。

浴びながら,風景を楽しみます。

さて,新学期がはじまったこともあり,登校中の子どもの声が聞こえるようになりました。

近所の人にあいさつをしてる小学生や犬を連れて散歩をしているおばさんと会話をしている子どももいました。

 

子どもの声を聞くと元気になります。明るい気持ちになります。

子どもから元気をもらっていると思います。

そういった意味でも,子どもは大切な存在なのです。まさに国の宝なのです。

 

いよいよ来週から,授業をします。

私も生徒から元気をもらいたいと思っています。

5793 ハンバーグ 

サークルのM先生から,長崎西高校の学校便りを紹介してもらいました。

「ハンバーグ」というタイトルで,高校卒業後,大学進学のため家族と離れて暮らすことになった女子の話です。

家族一緒に食べる,最後の夕食がお母さんの手作りハンバーグでした。

この話を読んでいくうちに,涙が出そうになりました。

私が大学生となり,家族と離れ一人暮らしをはじめた頃を思い出したからです。

離れて初めて家族の大切さ,温かさを感じました。

食事というのは,単なる栄養補給のためにあるのではないのです。

そこには,必ず家族との会話があります。

うれしいこと,悲しいこと,楽しいこと,おもしろいことなどを家族と共有する場が食事だと思います。

そういえば,キッコーマン醤油のCMポスターに

「しょうゆがへるたび,ふえるもの」

というコピーがあったことを思い出しました。

https://www.kikkoman.com/jp/memory/advertisement/201112b.html

 

今日は,市内中学校の入学式です。中学校3年間は,反抗期まっさかりの時期です。

そんな中学生に,この学校便りを使って道徳授業をつくり,家族の大切さを感じ取らせたいと思いました。

 

追記:長崎西高の学校だよりは,公式HPから見られます。

http://www.nagasaki-nishi.ed.jp/uploads/photos/R5_294%20.pdf

 

5792 車の両輪とゴルゴ13

今日が,着任式と始業式の学校が多いと思います。

いよいよ令和6年度が本格的に始まります。

1年生を担当する先生は,新しい出会いに向けての準備で忙しいことでしょう。

さて,令和4年度の入学式後に保護者へこんな話をしました。

保護者へ話をする時に留意している点は,こんなことです。

①学年主任である私という教師を理解させる

②使い古された話ではなく印象に残るような内容にする

③保護者との良好な関係をつくる

 

「家庭と学校は車の両輪です。2つの車輪が同じように回らないと進みません。どちらかが止まったり,逆回転したりすると車は同じ場所でくるくる回るだけで前進はできないのです。子供を良い方向へと成長させるためは,家庭と学校の協力が不可欠なのです。どうぞ,よろしくお願いします。」

 

ゴルゴ13の有名なセリフで

「10%の才能と20%の努力と30%の臆病さ,残る40%は・・・運だろうな」

あのゴルゴ13でさえ,臆病さをもっているのです。

臆病だからこそ,準備に時間をかけるのです。

学級づくりにも,ある意味,臆病さが必要だと思います。

しかし,必要以上に憶病になる必要はありません。

どこかに楽観的な部分も必要です。

さあ,学校を楽しみましょう。

5791 成長を感じさせる短歌

去年の今日(2023年4月7日),Facebookにこんな記事を書いていました。

 

「春風が私のほおを撫でてゆく,その風が吾を成長させる」
 
この短歌は教職最後に担当していた1年生のAさんが作ったものです。
彼らも2年生です。新しい学級の仲間とますます成長していってくれることを願っています。
 
このとき学年主任を担当していた1年生を「仲間と成長する」をキーワードにして,学級担任と協力して1年間指導してきました。
 
その成果が上の短歌だと思います。
彼らも,今年度は3年生です。どんな最高学年に成長しているでしょうか。
来年の3月の卒業式で確認したいと思います。
 
 

5790 RE:START

4月15日から,佐世保市内のS中学校で非常勤講師として勤務します。
 
若手が多い職員室でした。
若さは,「武器」です。
その正しい使い方をアドバイスできればいいなと思います。
道徳授業や学級経営などの雑談もしたいです。
勤務形態は昨年度と同じく,午前中のみの勤務です。
2年生の社会科を中心にTTなど含めて16時間担当します。
生徒が楽しくなる,私も楽しくなるように頑張ります。
教師が楽しくないと生徒も楽しくありませんから。

5789 機関誌リニューアル

私が所属している全国サークル「道徳のチカラ」の機関誌(デジタル版)が発刊されました。

このサークルは,「まるどう」「道徳教育改革集団」「道徳のチカラ」と名前を変えながら35年間も続いています。

同時に35年間,通算71号まで機関誌を発行してきました。

この機関誌から多くのことを学びました。連載や特集記事なども書かせていただきました。

書店には並びませんが,全国のいろいろな先生たちから学ぶことができる貴重な機関誌です。

今回から,紙媒体ではなくデジタル版としてリニューアルしました。

スマホタブレットでも気軽に読めますし,保存も簡単です。

是非,購読申し込みをしてください。

リニューアル第1号には,私の記事も掲載されていますので,読んでいただけるとうれしいです。

※購読申込:QRコードスクリーンショットし,グーグルレンズで読み込むことができます。



 

5788 親が子どもに人生を語るきっかけ

毎日,昔の週案(教師が授業や日々の出来事を記録しておくもの)をパラパラとめくっています。

昔の自分がどんなことを考え,どんな実践をしていたかを確認するためです。

平成29年度A中学校で第3学年の学年主任をした時の週案に貼付していたプリントに目が留まりました。

タレントの志村けんさんを扱った道徳授業「天才なんていない」を行った後に,保護者のMさんからもらった感想です。

(2017年10月10日)

 

昔は,昔はって言うのは良くないことと思っていましたが,娘に前には,やめたいと思っても簡単にはやめられなかったことを話しました。

娘がまだ保育園に通っていた時,さらに上の資格をとろうと目指し,大変でしたが,その時の先生が,登りつめたその頂上の景色は素敵なものですよ。頑張ってその景色をみましょう。と言われました。

そして,合格した時の喜びは今でも忘れることはできません。

合格するまでの過程はつらかったですが,その時に頑張ったからこそ今があると私は思っています。娘にも強く育ってほしいです。

 

私は,道徳授業で使う資料(プリント1枚)の下に保護者からの一言(5行程度)という枠を設けています。(きりとりせんをつけています)

さて,ここからは想像です。

①道徳授業「天才なんていない」を受けた生徒Mさんは,その授業で心に響くものがあった。

②授業で使った資料を母親に見せようと思った。

③母親は,その資料を読み,授業の様子を娘から聞いた。

④母親は,娘に自分の人生の一部を語った。

⑤それらを総合して,母親は,「保護者から一言」を書こうと思った。

⑥生徒Mさんが,私に「保護者からの一言」のプリントを渡した。

 

道徳授業は,学校でやって終わりではないのです。

上で想像したように,1つの道徳授業をきっかけにして,生き方について子どもと保護者の間に会話が生れるのです。

今,自分の子どもに人生を語る親がどれぐらいいるでしょうか。

道徳授業は,そのきっかけになることもあるのです。