半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5873 小さな失敗を体験させる 

昨日の昼頃から降り始めた雨ですが,夜中は特にひどくて雨音で目が覚めるぐらいでした。明け方には,小降りになっていて今は,ほとんど降っていません。

登校時間に大雨となると子どもを学校へ送る車が増えて,いつもよりひどい渋滞となります。

私の子どもの頃は,子どもを車で学校へ送るという親はほとんどいませんでした。

自力で何とか登校していました。

学校に着くと,ランドセルの中まで雨水が入ってしまっていて,教科書などが濡れていることが多かったです。

そういった体験をすると,次回からは,ビニール袋に教科書などを入れていくという発想が生まれます。

靴や靴下までのぐっしょりですから,次回からは,履き替え用の靴下やタオルを持っていうとう発想が生まれます。

このようなちょっとした失敗やトラブルを数多く体験していくことで学ぶことが多いのです。

現在は,雨が降っているのにもかかわらず傘を持参しない生徒が多いようです。

理由は,保護者が送り迎えをしているからです。

急な雨が降り始めると,保護者が傘を学校へ持ってくることもあります。

自分の子どもが転ぶまえから,手を差し伸べているのです。

転ぶことで学ぶこともあるのです。

小さな失敗やトラブルを体験をさせることで大きな失敗やトラブルを避ける知恵が身につくものです。

もちろん,保護者が小さな失敗が大きな失敗や事故につながることをしっかりと教えておくことが大事です。

今回の件で言えば,大雨の時に注意することを日頃から,子どもに教えて聞かせておくことが大事なのです。