半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5726「囚われの山」

「囚われの山」(伊藤潤 中公文庫)を読みました。

1902年の八甲田雪中行軍遭難事件を扱った歴史ミステリーです。

朝届いたので,読み始めるとページをめくる手が止まらず,夕方には読破していました。

まさに一気読みでした。

元々,山岳遭難モノが大好きで遭難の謎を追った「死に山」(ドニ―・アイカ― 河出書房)もドキドキしながら読んだ記憶があります。

この本も八甲田雪中行軍の謎を追う雑誌記者が主人公です。

また,雪中行軍の描写も見事で臨場感あふれていました。

グーグルマップとグーグルアースで行軍のコースを確認しながら,読み進めたことで更に臨場感が高まりました。ラストもなかなか良かったです。

以前読んだ,この著者の「鯨分限」(光文社)よりも面白かったです。