半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3281 読破77冊目「極北に消ゆ」

●「極北に消ゆ」(明治大学山岳部炉辺会編 山と渓谷社★★★
先日の東京出張では,観光する時間がほとんどありませんでしたが,ここだけは是非とも行きたいと考えていました。
その施設とは,植村冒険館です。

植村直己さんは,日本を代表する登山家であり冒険家です。
彼の著作は全部読みました。
特に「青春を山に賭けて」は道徳授業で使ったほどです。
その冒険館には,植村さんが冒険で使っていた地図や毛皮の手袋などが展示されていました。
それを見られただけで,幸福でした。
植村さんは,北米のマッキンリー冬期単独登頂成功後,行方不明になってしまいました。
その植村さんを捜索した報告書を書籍化したのが,この本です。
しかし,この本は一般書店では買えません。この冒険館でしか買えない本なのです。
この本には,遭難する前の植村さんの写真や捜索時の現地の写真が収録されていて,感動しました。
植村さんの言葉を思い出します。
「冒険とは生きて帰ること」