半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5051 「ニュースde道徳」最終回

佐藤幸司先生が監修されている読売新聞「ニュースde道徳」が今回で最後だそうです。現場で働きながら4年間の連載はとても大変だったと思います。4年間の記事はすべて切り抜いてノートに貼っています。この連載で学んだことは,
①新聞記事を道徳教材として扱う方法
②道徳授構成の方法
③発問づくり
です。
特に③は,毎回大いに参考になりました。
最後となる今日の教材は,東日本大震災でした。
この授業の中で,このような発問がありました。
「つらい記憶なのに,3月11日が忘れてはいけない日なのはなぜか」
この発問によって,子どもたちは深く考え,いろいろな角度からとらえることができると思います。また,震災を自分事としてとらえることができると思います。
そして,留意することとして,
「(震災の)実際の写真や動画の提示は,子供の実態に合わせて十分に配慮する」
と書かれてました。このような細やかな配慮が素晴らしいと思います。
私も東日本大震災を扱った道徳授業を作り,実践したことがあります。楠本輝之先生の実践を参考にして創った「ハッピーバースデー3.11」です。
この道徳授業では,震災の写真や動画や死者の数などは提示しませんでした。
生命尊重を教えるために,津波の様子や死者の数を提示することに抵抗があったからです。
この連載が終わることはとても残念ですが,4年間でいろいろなことを学びました。
佐藤先生,お疲れさまでした。ありがとうございました。

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