●機関誌「道徳のチカラ18号」★★★★
本号の特集は「道徳科授業を楽しく」でした。
中学校では4月から教科書使用が始まります。
小学校では昨年の4月からすでに始まっています。
現場の教師は,道徳科についていろいろな不安や疑問や悩みを抱えています。
例えば以下のようなことです。
・必ず教科書を使用しなければいけないのか
・年間指導計画通りに実施しなければいけないのか
・めあてとまとめは必ず提示しなければいけないのか
・オリジナル教材は使用できないのか
・評価をどうすればいいのか
・通知表に記入する評価文と指導要録に記入する評価文とはどう違うのか
これらの疑問や不安に対しては,この機関誌を読めば,納得いく答えが得られると思います。
購読を希望される方は,以下にメールを送ってください。
tsu-zy★mx7.tiki.ne.jp (★の部分を@に変えてください)
さて,代表の佐藤幸司先生も書ていましたが,教科書に使用されている教材が,無断で「とっておきの道徳授業」(日本標準)から借用されています。
私が作った道徳授業も無断で借用されていると思われるものもあります。
このことについて,代表は以下のように言っています。
〈引用始まり〉
各社の教科書で「これは,新しい教材だな・・」と思われる教材の多くが『とっておきの道徳授業』シリーズから無断で借用(抗議を込めて言えば盗用)されています。法的には,著作権はその出版社の版元(新聞社や絵本の発行社)にあります。けれども『とっておきの道徳授業』シリーズを参考にしているのは明らかです。しかも,道徳の教材として,です。私たちの授業実践ー日本で一番読まれているベストセラー『とっておきの道徳授業』シリーズですーを参考にしながら,その先行実践者に対して何の連絡もなく,あたかも自社のアイデアのようにして道徳教科書を掲載をしてしまう。これは思いっきり不道徳です。
〈引用終わり〉
教科書以外にも,研究授業の指導案を見ると明らかに『とっておきの道徳授業』を参考にしているものもたくさんあります。
教材だけでなく,発問やワークシートも私のものとほとんど同じという指導案もありました。
これも不道徳です。
せめて,指導案に「この授業をつくるにあたり,『とっておきの道徳授業』の〇〇先生の実践を参考にしました」ぐらいは書くべきでしょう。
いかにも,自分が教材開発をし,自分が発問を考え,ワークシートを作りましたと言わんばかりです。
道徳授業をやる教師が不道徳であってはいけないと痛感しました。