半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4675 教師の言葉の重み

毎年度初め,週案の表紙に野口芳宏先生の言葉を書いています。今年度は,コロナの現状をふまえて「与えられた世界でベストに生きる」と書きました。
さて,先週からはじめた卒業式までのカウントダウンカードに,ある女子生徒がこの言葉を書いていました。
正直驚きました。いったいどこで,この言葉を知ったのでしょうか。
この生徒の父親は,知り合いの教師ですから,この言葉をどこで知ったのかを確認してもらいました。
理由が分かりました。
3年生に進級した最初の学年集会の時,私が言ったということでした。
その言葉を言ったのは,おそらくその1回だけです。
ということは,その女子生徒は,私がたった1回だけ言った言葉を覚えたことになります。
うれしく思いましたが,同時に言葉を発する責任を感じました。
教師が発する言葉を生徒は,意外と覚えているということを意識したいと思います。

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