半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2498 縦の関係と横の関係

若い教師にありがちなこと。
教師と生徒との適度な距離を保てないこと。
近すぎると,友達先生,お兄さんお姉さん先生となってしまいます。
これでは,いったん関係が崩れてしまうと,修復が非常に難しくなります。
遠すぎると,相談もできない冷たい先生となっています。
これでは,生徒理解ができなくなります。学級づくりがうまくいかなくなります。
この原因は,教師と生徒との関係を「横の関係」でしか考えていないことにあります。
「横の関係」だけでは,うまくいきません。
「縦の関係」こそが大切なのです。
教師にはある程度の権威が必要です。
これが,「縦の関係」です。
学級をまとめる。
生徒を説得する。
生徒に信頼される。
生徒が正しく怖がる。
トラブルを解決する。
このようなことをうまくいかせるためには,「横の関係」だけでなく,このような「縦の関係」も大切なのです。
野口芳宏先生も言われています。
織物で大切なのは横糸と縦糸,どちらか?















正解は縦糸です。
機織りの様子を見れば,縦糸に横糸を通しながら織っています。


若い教師は,「横の関係」ばかりではなく,もっと「縦の関係」を意識したほうがいいと思います。