半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4138 一斉授業が基本である

アクティブラーニングの影響でしょうか,班学習を取り入れた授業をよく見ます。
ややもすると4月の最初から,班学習を意欲的に取り入れている教師もいます。
このような考えに反対です。
授業システムがうまく動かない(授業のしつけやルールやマナーが身についていない)状態で,班学習を取り入れると授業が騒がしくなり,取集がつかなくなります。
何よりも班学習の効果が得られないのではないかと思っています。
さて,1年生の社会科授業でようやく2つの取り組みを始めました。
1つは,交流。2つは,フリータイムです。
1つ目の交流は,課題を与えて,個人で2分程度考えさせたのち,仲間の意見を知るために動きまわる活動です。約1分間とります。
2つ目のフリータイムとは,発問をした後で,挙手指名で自分の考えを自由に発表させるか活動です。
授業をはじめて約2か月たち,授業のシステムが軌道にのり生徒による教師理解もおおよそできたと感じたからです。
この2つを4月の最初からやったとしたら,生徒は勝手に立ち回り,好きなことを言い始めたと思います。一斉授業がきちんとできるようになってから,班学習などを取り入れたほういいという考えで授業をしています。
今日実施した1年1組の生徒は,意欲的に仲間と意見を交流させたり,質問をしたり,苦手な生徒も楽しそうに活動していました。
今後も,タイミングを狙って,この2つの活動を取り入れようと思います。