半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4125 「とっておきの道徳授業」の使い方

今日の4時間目に道徳授業がありました。
ローテーションで行っていますので,私は空きの日でした。
授業が終わって初任2年目の先生が職員室に戻ってきた時に,「どうでしたか」とたずねたところ,「だめでした」という答え。話を聞くと「とっておきの道徳授業」から選び授業をしたということでした。
そこでこんな話をしました。「それは,先生がとっておきから選んだ実践を自分の中にしっかりと落とし込んでいないからですよ。」
その先生も,自分で分かっていたようです。「自分でもっと深く考えるべきでした。」と言っていました。
「とっておきの道徳授業」に掲載されている実践をそのまま授業しても,うまくいかないことがあるのです。
それは,その授業を創った先生の道徳観や生徒観に基づいているからです。
その観に基づいて,発問を考え,構成を整え,指導方法を選んでいるのです。
ですから,「とっておきの道徳授業」から選んで追実践する場合は,自分で深く考えて,自分の道徳観に基づいてアレンジすることが大切なのです。そうやって道徳授業が進化していくのです。