半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3647 道徳授業改革セミナー秋in熊本に参加して

今日は朝5時に起きて,熊本まで行きました。

参加したセミナー名は「道徳授業改革セミナー秋in熊本」です。

半日だけのセミナーでしたが,参加した理由は北海道から4人の著名な先生が講師として登壇されたからです。

登壇した順番で学びを書きたいと思います。

①山下幸先生(北海道)

教材は「漂流私書箱」です。

肉体はなくなっても,命は心の中に生き続けるという考えを元にして創られた道徳授業でした。

「悲しいことではないんだ」という詩を付け加えた理由は何だと思いますか」という発問がなかなか難しかったです。

子供は,どんな答えをしたのでしょうか。

②桃崎剛寿先生(熊本)

なかなかいい教材が前振りであって,続きで深く考えさせる,議論させるような道徳授業を2本も提案されました。

ネタ探しはさすがです。

考えたくなる,議論したくなるような道徳でしたが,何となくもやもやした終わり方だと思いました。

③宇野弘恵先生(北海道)

最初に「思想」という先生の根本的な考えを紹介されたことが,新鮮でした。

道徳授業は「自分の人生は自分で生きる」ということを考えさせる時間ということでした。

・子供の問題を子供の問題として 「今の人生に焦点をあてる」

・大人の問題を子供の問題として 「未来の人生に焦点をあてる」

という2つの視点が興味深かったです。

「出会いと別れは,どんなあなたをつくるのでしょう」という発問が,難しくすっと頭に入ってきませんでした。

「さよならだけが人生だ」という言葉に宇野先生の強さを感じました。

特に「盲導犬クィール」の道徳授業は,とても感動しました。

④大野陸仁先生(北海道)

主張したいことが「分の授業づくりの傾向を知る」ということでした。

小学生にありそうな悩みに対して,班でベストアンサーを考えるという道徳授業では,最後までベストアンサーが分からなかったので,これももやもやしました。

成功について,深く考えさせる,議論させる道徳授業でした。

「成功したと言えますか」という発問が難しかったです。

人生における「成功」とは,何なのかを私がもっと深く考えるべきだと思いました。

⑤堀裕嗣先生(北海道)

北海道にちなんだ教材を使った道徳授業でした。

教材は,サロマ湖畔の「機雷殉難慰霊碑」

野口先生が提唱されている,「実感道徳」のような内容でしたが,非常に重く,心が痛む道徳授業でした。

これを3年生の2月に学年集会で実施する予定であると言われましたが,これもすごいことだと思います。

北海道の先生たちから,違う道徳の風を感じたセミナーでした。